半坪ビオトープの日記


花径15cmほどの大柄な集散花序に淡紅紫色の小さな花を密生させているのは、クマツヅラ科クサギ属のボタンクサギ(牡丹臭木、Clerodendrum bungei) という。
クレロデンドルムという属名は、ギリシア語 kleros(運命)と dendron(木)に由来し、本属のある種を呪術に用いたことにちなむとも、医薬として優れた効能を持つことにちなむともいわれる。

種の形容語は、ロシアの植物学者ブンゲ(Bunge) の名にちなむ。中国南部およびインド北部原産の高さ1〜2.5mになる落葉低木で、クサギと同じく枝や葉には強い臭気がある。けれども花にはかすかに芳香がある。

花期は7〜10月。耐寒性、耐暑性があり、丈夫で育てやすい。別名として、ヒマラヤクサギ、ベニバナクサギともいう。
蕾と開花の混ざった頃がもっとも味わい深い。