半坪ビオトープの日記


鯵ヶ沢から北へ十三湖までの海岸は七里長浜といい、内側の砂丘と丘陵地帯を屏風山という。開発以前は不毛地帯だったが、江戸時代に津軽藩主が積極的に防砂・防風林を植林した。その後、天明天保の大飢饉でほとんど伐採されたが、再度、植林が続けられた。砂丘や丘陵の間には平滝沼、大滝沼、ペンセ湿原などの湿原や湖沼が多数点在する。

ペンセ湿原は、6月中旬にはニッコウキスゲの群落が湿原を黄色に染め上げ、7月上旬にはノハナショウブの群落が湿原を紫色に彩ることで有名だが、7月下旬にはコオニユリがぱらぱら咲くくらいで寂しくなる。高層湿原でよく見かけるモウセンゴケも自生している。

草原でよく見かけるコオニユリ(Lilium leichtlinii var. maximowiczii) は、日本全国と中国北部〜シベリア沿海州南部に自生している。

湿原でよく見かけるのは、このタチギボウシ(Hosta rectifolia) で、コバギボウシ(H. sieboldii) の北方変異型とされる。

ヤマトナデシコとも呼ばれる最も普通のナデシコは、カワラナデシコ(Dianthus superbus var. longicalycinus) といい、日本全国の山野に自生する。

こちらの白い花は、オカトラノオ(Lysimaia clethroides) という。日本を含む東アジアに分布し、野山や丘陵の草地に生える多年草である。