半坪ビオトープの日記


白神山地の西麓に広がるブナの森の中に点在する大小33の湖沼を総称して十二湖と呼ぶ。これらの湖は、宝永元年(1704)の能代地震による崩山の崩壊で塞き止められた川からできたと推定されている。十二湖の名称は、大崩から見ると12の湖沼が見えることに由来するともいわれるが、偶然なことに面積が10,000㎡を超える湖沼が12ある。
森の物産館キョロロを起点に散策コースが始まる。最初は十二湖散策コース中最大の鶏頭場の池で、形が鶏のトサカに似ているという。

10分ほどで最も美しいといわれる青池に着く。曇っているせいか、コバルトブルーもやや黒ずんでいて、枯れ葉が邪魔をしてそれほど美しいとも思えなかった。

それでも透明度はかなりよく、右手の方は深くまで見えた。湖面に光が射す晴天の日に見ると青の表情が変化して神秘的といわれる。
小さな青池からブナ林を通って湧壺の池、落口の池、中の池を巡る標準コースが40分だが、先を急いで、来た道を戻った。

帰る途中の道路脇で落口の池を見た。原生林に囲まれた池は、ひっそりと静まり返っている。

十二湖の手前に日本キャニオンと崩山が見えるビュースポットがある。梢の向こうに日本キャニオンが望める。

日本海北部最大の灯台である艫作崎(へなしざき)灯台の近くに黄金崎不老ふ死温泉がある。
この温泉は、日本海に沈む夕日が見られる露天風呂が海辺にある泉温49度の塩化物強塩泉である。
露天風呂は混浴用と女性用があり、最近は混雑するので夕方以降は宿泊客しか利用できないことになっている。
近くの椿山は、ヤブツバキ日本海岸北限の自生地であり、江戸時代の旅行家、菅江真澄及び民俗学者柳田国男により世に紹介された。