半坪ビオトープの日記

ウェストン碑、穂高橋


ようやく明神岳方向を見返すところまできた。晴れていればここから、岳沢の上にジャンダルムと奥穂高岳、その左右に西穂高岳前穂高岳穂高連峰が揃って見えるはずなのだが、雲がかかっているので残念ながら見渡せない。

明神池から1時間程で河童橋に戻り、六百山の真下にある河童食堂でお昼にした。

食後、もう一度河童橋を渡り、梓川右岸を下っていく。石堤の下の河原で休憩する親子連れがたくさんいる。

しばらく進むと、右手の林の中にウェストン碑がある。英国人宣教師ウォルター・ウェストンは、登山家として日本各地の名峰を制覇し、上高地にも訪れて山案内人・上条嘉門次とともに槍ヶ岳穂高岳など北アルプスに挑んだ。そして上高地の魅力を、明治29年(1896)著書「日本アルプスの登山と探検」で世界に紹介した。その功績を讃え偲んで、毎年6月第1日曜日に、このレリーフ前でウェストン祭が開催されている。

梓川を振り返ると大きく蛇行していて、先ほどの六百山が少しずつ離れていく。

この辺りでついに雨が降ってきた。前方に橋が二つ並んで見える。右が穂高橋で、左が田代橋である。

穂高橋の手前にさらにまた、小さな橋が架かっていた。

穂高橋と田代橋の間は梓川の中州になっている。どちらも幅は5.5m、穂高橋の長さは17m、田代橋は22mである。

どちらの橋もカラマツとヒノキだけを使った木橋で、橋の上からの穂高岳や焼岳の雄大な眺めは、とりわけ素晴らしいといわれる。田代橋の上から上流を眺めると、赤い屋根の上高地温泉ホテルと、その右にルミエスタホテルが認められる。