半坪ビオトープの日記

上高地、河童橋


翌朝の乗鞍岳山頂は雨と霧の天気なので登山は諦め、終日上高地散策に切り替えて平湯に泊まり、翌日岐阜県側から乗鞍岳に挑むことにした。
乗鞍高原から上高地バスターミナルへは、雨模様でひまになったタクシーを割安で使い、沢度経由で向かった。ターミナルの隣には観光センターがあり、裏手には手荷物預り所や郵便局がある。

ターミナルの裏を北東に5分ほど進むと、梓川にかかる河童橋が見えてくる。しかし、雲がかなり低く垂れ込めて、穂高連峰の山々は残念ながら見えない。

観光客がたくさん往来するこの河童橋が、上高地の中心地といえよう。ここからの眺めを写真に撮る人が多い。

奥穂高岳(3190m)から槍ヶ岳(3180m)まで、3000m級の山々から雪解け水を集めて流れ下ってくる梓川の清流は、見るからに涼しげである。穂高連峰の下の岳沢だけが、小さく残る雪渓とともにわずかに見える。
ここから梓川の左岸(上流を眺めると右側)を明神橋までトレッキングする。

河童橋東詰めから静かなカラマツ林に入ると、道の左側に清水川の清流が勢いよく流れている。

行く手に明神岳が垣間見れる清水橋を越えると、上高地のキャンプエリアである小梨平となる。

この辺りには、いろいろな花が咲き乱れている。

この青紫色の鮮やかな花は、ヤチトリカブト(Aconitum senanense var. paludicola)という。中部地方の高山〜亜高山のやや湿った草地・川岸に生えるトリカブトで、高さは70~150cmになる。ホソバトリカブトの変種で、よく似るが、花柄と萼に開出毛が生える。上高地で始めて発見された種類であり、この場所がよく知られている。