半坪ビオトープの日記

ジンギスカン、男山酒造


旭川市内で3回目の昼食は、ジンギスカンにした。最近リニューアルしたという「松尾」の大町店は新しくて清潔な雰囲気が漂う。

初めての方用の「お試しセット」を頼むと、特上ラム肉、ラム肉、焼き野菜大盛りに雪わさびがセットになっている。

野菜を周りで焼きながら、中央でラム肉を焼く。生タレに漬け込んであるので、とてもジューシーで美味しい。脂も少なくクセもないので飽きがこない。肉を追加して、旭川ジンギスカンを満喫した。

レンタカーを返す前なので酒は飲めないが、自分の土産用に旭川の地酒を求めて「男山酒造り資料館」を訪れた。男山は、寛文年間(1661~73)に木綿屋山本三右衛門が伊丹で醸造を始めたのが始まりとされる。江戸幕府から将軍家御膳酒に指定され、歌舞伎などの文化にも定着し、歌麿の浮世絵にも描かれるようになる。

19世紀初頭には、江戸に下る伊丹の酒として最高量となり、28万樽を記録して、男山の銘柄は日本の美酒の代名詞となった。その後、灘・伏見の酒に人気が移り、明治初期に伊丹の男山は廃業となった。現在の男山(株)の前身の山崎酒蔵は、1899年に旭川で創業した北海道では老舗の酒蔵である。1968年に元祖男山である伊丹の山本家末裔から印鑑が継承され、男山(株)に改称した。

資料館には昔の酒造り道具がたくさん展示されている。槽(ふね)と呼ばれるテコの原理を用いて酒を搾る機具や、キツネ桶、暖気樽など珍名も多い。

男山を愛飲していたという喜多川歌麿の浮世絵「名取酒六家選・若那屋内白露・木綿屋乃男山」には、新吉原の若那屋で筆頭遊女だった白露の左上に、男山の四斗樽が描かれ、「木綿屋乃男山」と記されている。

歌川国芳の浮世絵「誠忠義臣名々鏡」では、吉良上野介を討った赤穂四十七士が男山の樽から祝酒を呑む姿が描かれている。

ほかにも安藤広重の「太平喜餅酒多々買」や、北側月麿の「酒泉日ノ出の入舩」などの浮世絵も展示されていた。
試飲コーナーには無料と有料のものがあり、江戸時代の浮世絵にも描かれた名酒の名を冠した「木綿屋七ツ梅」などの蔵元限定品は有料となっていた。