半坪ビオトープの日記

大凹、いろは沼


視界の開けた人形石から中大巓の裾を左から回り込んで、南に大きく構えている西吾妻山(2,035m)に向う。木道が整備されているので歩きやすい。

後ろを振り返ると、左端の東大巓(1,927m)から右端の中吾妻山(1,930m)に続く山稜の向こうに、一切経山(1,949m)と東吾妻山(1,974m)の山並みが見える。

さらに木道を下ってからもう一度後ろを見ると、人形石の左手に迂回した中大巓(1,963m)が認められた。

木道を下って行くと、右手のハイマツの林の手前に小さな沼が現れた。夏に訪れたならウメバチソウなどの高山植物がいろいろと咲いていただろうと思われるが、9月下旬だと花はほとんど見かけられない。

草原も枯れ始め、あちこちで赤や黄色に紅葉する木々が見られる。西吾妻山も少し近づいてきたが、今てっぺんに見える岩場は梵天岩だろうか。近づくにつれ山頂が見えなくなり、遠のく感じがする。

この辺りから一気に窪地に下りて、湿原に敷かれた木道を進むようだ。大きなくぼ地は「大凹」と呼ばれている。

大凹の湿原はすっかり干上がっているようだ。見晴らしのよい木道を心地よく進む。

木道の左手に小さい沼が見えた。この辺りに「いろは沼」があるということだが、その沼かどうか分からない。彼方には、中吾妻山に続く山並みや、一切経山などが眺められた。

木道のすぐ右手にも小さな沼があり、立入り禁止の札があったが、花も生き物も見当たらない。