半坪ビオトープの日記

寒川神社、渾天儀


寒川神社は、全国唯一の方位除・八方除の守護神として、全国から崇敬者が集まる。八方除とは、地相・家相・方位・日柄等に起因する悪事災難を除く方災厄除の神としての神徳といわれる。方位盤・四神の彫塑・渾天儀という八方除に因む三つの構造物による記念碑が最近作られ、拝殿の右手に設置された。渾天儀は、天体観測器具であり、観測により暦が作られ、暦により日々の吉兆が占われた。寒川神社の神嶽山神苑にある方徳資料館には、細川半蔵作の「三極通儀」という渾天儀が展示されているそうだ。江戸時代の有名なからくり師「からくり半蔵」作の唯一の現存品として貴
重なものである。ただし資料館には祈祷を受けた者しか入館できない。

拝殿の左手には、神馬舎があり、絵馬もたくさん奉納されている。

拝殿の後方には、流造の本殿があるのだが、回廊の外側からもよく見えない。

境内を出て左手に回り込んで、ようやく本殿の上半分が見えるだけだ。

境内正面入口の左手(西側)には、唯一の境内末社、宮山神社が鎮座している。

古くより宮山地区に鎮座していた7社の摂末社を合祀している。寒川神社の神池と繋がっている堀が、宮山神社をぐるっと取り囲んでいる。

合祀神社名は、琴平社・八剱社・雷社・若宮八幡社・祢岐志社・稲荷社・三峰社で、珍しい祭神として、若宮八幡社が大雀命(おおささぎのみこと)、祢岐志社が聖神(ひじりのかみ)を祀っている。