半坪ビオトープの日記

長谷寺、弁天窟


観音堂の左にある大黒堂の2階が宝物館となっていて、応永19年(1412)の銘をもつ大黒天像が安置されている。ほかにも文永元年(1264)銘の梵鐘や嘉暦元年(1326)銘の懸仏等が展示されている。

観音堂の右には阿弥陀堂がある。長谷誓願寺の旧本尊という由緒をもつ阿弥陀如来座像は、伝承によれば源頼朝の厄除けのために造立されたため厄除阿弥陀と呼ばれる。丈六の阿弥陀像は上品上生の印相を示し、鎌倉六阿弥陀の一つに数えられている。

阿弥陀堂から一段下りたところに地蔵堂がある。信者達の発願により建立されたという。扇垂木の屋根が特徴である。

さらに下って下境内の右手に進むと、弁天堂の先に弁天窟がある。

弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟の中の壁面には、弁財天とその眷属である十六童子が彫られている。

長谷寺の境内には、ウメ、サクラ、ツツジアジサイなど多くの花木が植えられ、一年中絶えることなく花が咲き乱れ、花の寺としても知られる。時期外れだが、西洋シャクナゲが咲いていた。