半坪ビオトープの日記

稲村ケ崎温泉


長谷寺から江ノ電長谷駅に戻る途中に、日蓮宗の収玄寺がある。北条氏の家臣である四条金吾頼基は日蓮上人に給仕し厚い信頼を受けたが、その金吾の屋敷跡に収玄寺が建てられた。

鎌倉から江ノ島を通り藤沢まで続く江ノ電の歴史は古く、明治35年に藤沢〜片瀬間で開業している。長谷の大仏や江ノ島まで足を伸ばすときには便利である。

今回は、稲村ケ崎にある稲村ケ崎温泉に寄ってみた。稲村ケ崎は、鎌倉時代末期(1333)に新田義貞が挙兵し、北条軍に勝利して鎌倉に迫った際、海岸を越えるのに難儀した徒渉伝説の残る地である。

駅から3分で稲村ケ崎温泉に着く。鎌倉市で唯一の天然温泉という。江ノ島も一望できるレストランが併設されている。

泉質はモール泉と呼ばれ、松などの有機成分を含む炭酸水素塩泉であり、トロっとした黒湯である。露天風呂もあるが小さく、サウナもあるがかなり狭い。
ともかく温泉でさっぱりして、11月上旬の日帰りの鎌倉歩きを締めくくることができた。