半坪ビオトープの日記

神奈川

建長寺、三門

円覚寺から歩いていくと、建長寺には西外門から入る。大きな寺号標石にあるとおり、鎌倉五山第一位の寺格をもち、日本で最初に「禅寺」と称した。臨済宗建長寺派大本山で、406ヵ寺ほどの末寺を擁する。 西外門には「天下禅林」の扁額が掲げられているので天…

円覚寺、開基廟

妙香池の先に進むと左に開基廟がある。弘安7年(1284)に没した開基北条時宗の廟所であり、北条氏の廟所でもあり仏日庵御霊屋とも呼ばれる。北条氏滅亡後は次第に衰微し、天文年間(1532~55)以後に玉泉軒から入った鶴隠周音が中興して塔頭とした。 門をくぐ…

円覚寺、方丈

唐門の奥にある方丈は、昭和4年建立の入母屋造の壮大な建物である。方丈とは、インドの維摩居士の居室が一丈四方だったことに由来する。 本来は住職の居間であるが、多くの宗教行事がここで行われる。 方丈の前庭、唐門内側のビャクシンの左手の塀の内側に…

円覚寺、唐門

円覚寺は、文永・弘安の役という2度の蒙古襲来で戦没した敵味方双方の将兵の霊を慰めるために北条時宗により造営された。弘安5年(1282)の開堂後も造営が続き、禅宗で最も重要な法堂の造営は、元亨2年(1322)であった。鎌倉時代末には建長寺・寿福寺と…

円覚寺、仏殿

まだ紅葉には早いが、先週平日に鎌倉に出かけた。北鎌倉駅から線路に沿って進むと踏切の左側に「臨済宗大本山円覚寺」の寺号標石がある。鎌倉五山第2位、山号は瑞鹿山、正式寺号は圓覚興聖禅寺と称する。 弘安5年(1282)の開基は、8代執権北条時宗、開山…

早雲寺は元正18(1590)年、秀吉による小田原攻めの本陣として使われ、石垣山一夜城の完成後、秀吉にすべて焼き払われた。小田原落城後、四代氏政は切腹、五代氏直は高野山に追放され、翌年逝去して北條氏は滅びた。 氏政の弟、氏規が大坂狭山に狭山北條氏…

帰りがけ、箱根湯本の早雲寺に寄った。臨済宗大徳寺派で、山号は金湯山という。大永元(1521)年、北條早雲の遺命で子の氏綱が、京都大徳寺から以天宗清を招き創建した。 その後、関東における臨済宗の中心として発展し、一時は鎌倉の円覚寺や建長寺、本山の…

江戸幕府は元和四年(1618年)それまでの尾根道を通る湯坂道を廃止、須雲川及び畑宿経由の旧街道を作った。 旧東海道きっての難所、箱根八里(小田原宿〜三島宿)のうち、湯本〜箱根峠までを東坂と呼び、一般によく歩かれているのは畑宿〜箱根町である。…

さて、再び箱根に戻ろう。元箱根の成川美術館入口に身替わり地蔵がある。宇治川の先陣争いで名高い梶原景季は、ある年箱根を通りかかった時、何者かに襲われた。当時弁舌巧みで、たびたび人を陥れた平景時と間違えられたらしい。 幸いにも、かたわらにあった…

宿泊した強羅温泉の谷向かいには明星ヶ岳がある。盂蘭盆を飾る大文字焼きで知られ、文字の跡がいつも見分けられる。 翌朝、ケーブルカーで早雲山駅まで上る。早雲山を見上げるとわずかに雪も見かけられた。大涌谷へのロープウェイはまだ動いていないので、朝…

金時山のふもとまで下ると、公時(金時)神社がある。平安時代の武将で源頼光の四天王の一人とされる坂田公時を祀る神社である。 金太郎伝説にはいろいろあるが、金時山の北側に当たる静岡県駿東郡小山町の金時神社に記されたものによると、金太郎は天暦10…

あけましておめでとうございます。今年も引き続き、史跡めぐりや温泉めぐり、山歩きや花歩きなどを楽しんでください。金時山の続きです。 下りは金時宿石、公時神社を通過するコースにした。先ほど来た矢倉沢峠への道を見ると、金時山から明神ヶ岳(1169m)…

天候が良くすっかり晴れ渡り、山頂からは富士山、丹沢山地、遠くは南アルプスや八ヶ岳まで望めるが、残念なことに富士山に少し雲がかかり始めていた。 南の方角、仙石高原の彼方、神山の右には、芦ノ湖がかなり見えている。 西の方角には、この金時山から続…

尾根道を上っていくと左に箱根外輪山の山並みが見えてくる。長尾峠や黒岳などは見晴らし台になっている。手前には仙石原高原やゴルフ場が見える。 なおも左には、台ヶ岳(1044m)の裾野に仙石すすきの原が見え、台ヶ岳の左上には箱根第一位の神山(1438m)…

有志の忘年会で箱根に出かけた。寒さが厳しくなってきたが、箱根外輪山の金時山に登った。 仙石バス停で降り、道祖神を見ながら登山口に向かう。 金時山といえば、とがった山頂部が特異な形をしているので遠くからでも見分けがつくが、間近に下から見上げる…

先月末に箱根に出かけたが、雨天のため仙石原の湿性花園だけを見てきた。 湿性花園を起点に仙石原のすすきの原を循環する「仙石すすきバス」が、秋(9月中旬から11月上旬)の土休日のみ運行している。 台ケ岳(1044m)の裾野から仙石原高原一帯に広…

桃源台より箱根町まで海賊船に乗って芦ノ湖を遊覧する。緑色の海賊船は「バーサ」号という。 17世紀前半「北欧の獅子」と呼ばれ、北欧に威をふるったスウェーデン国王グスタフ・アドルフが建造したバーサ(初代スウェーデン国王)号をモデルにしている。 …

強羅公園にはアジサイが咲いていたが、朝早いため外から覗いた。 強羅からは箱根登山ケーブルカーで早雲山まで行く。関東で最も古いケーブルカー路線であるが、今では日本で最初に冷房の入った車両となりスイス製である。 早雲山から大涌谷まで箱根ロープウ…

週末に箱根フリーパスを使って大急ぎで箱根の見どころを周遊した。塔ノ沢駅のホームには銭洗弁天が祀られていて、ホームから直接参拝できる。 まず箱根登山電車に乗って、アジサイの咲く中を強羅温泉まで行く。 この登山電車は日本一の急勾配の鉄道で、80…

姥子駅を数分下った林の中に「竹やぶ」という蕎麦屋がある。芸術家らしい趣向を凝らした林の中の一軒家で食す蕎麦の味は格別風流なものである。海老のかき揚げがまたおいしい。 蕎麦の量が少なく、いい値段なので誰にも勧めるというわけではないが、何かの折…

硫化水素を含む火山性ガスが今でも噴出する、大涌谷の一つ先に姥子というロープウェイの駅がある。ここには知る人ぞ知る箱根の秘湯、田山花袋も「日本温泉めぐり」で紹介している、姥子の湯「秀明館」がある。 夏目漱石の「吾輩は猫である」の最終章で、美学…

ゴールデンウィークには箱根に行き、初日に強羅公園を散策した。公園は大正13年に開園したフランス式整型庭園で、噴水を中心に左右対称に設計され、大小の岩石が多く配置されているので’東洋のロックガーデン’とも呼ばれてきたという。 園内に入りすぐ目に…

賀春。これから寒さが厳しくなるので、春はまだまだ先の話。もちろんビオトープの動きはほとんどない。 新年にあたり、今年の方針を述べてみよう。 カエルが産卵しなければ、ビオトープの動きは極めて少なくなる。去年一年間、足元ばかり見続けてきたので、…