半坪ビオトープの日記

山花

室堂の雪景色

地獄谷と奥大日岳 翌朝、久しぶりの青空と雪景色に思わず歓声をあげる。地獄谷と奥大日岳の勇姿がくっきりと眺められる。 地獄谷 地獄谷をよく見ると長い遊歩道が認められるが、火山活動の活発化による危険な火山性ガスが多量に噴出しているため、平成24年か…

立山、室堂平へ

黒部ケーブルカー トンネルの中の黒部湖駅(標高1,455m)から黒部平駅(1,828m)まで、黒部ケーブルカーで上ること5分。日本で唯一の全線地下式ケーブルカーである。 立山ロープウェイ 黒部平駅の外には高山植物観察園があるが、霧がかかっているのですぐに…

立山黒部アルペンルート、黒部ダム

黒部ダム行きの電気バス 10月中旬に黒部ダムから立山、宇奈月から黒部峡谷を、数人連れ立って訪ねた。扇沢から立山駅までの立山黒部アルペンルート切符を買い、まずは扇沢で黒部ダム行きの電気バスに乗る。 黒部ダムと黒部湖 黒部ダム駅から220段の階段を上…

千畳敷遊歩道を剣ヶ池へ

ミヤマリンドウ 八丁坂を下り終え、千畳敷カールの遊歩道に合流し、剣ヶ池に向かう。足元に咲くこの可憐な花は、リンドウ属のミヤマリンドウ(Gentiana nipponica)という日本固有種。北海道と本州中部以北の高山帯の湿原や湿り気のあるところに自生する多年…

まだ八丁坂下山中

千畳敷カールの遊歩道 かなり八丁坂を下ってきて、千畳敷カールを一周する遊歩道もよく見えるようになった。 モミジカラマツ この白い花は、モミジカラマツ属のモミジカラマツ(Trautvetteria caroliniensis)という宿根性多年草。北海道および中部以北の高…

乗越浄土から下山開始

乗越浄土より千畳敷駅 いよいよ乗越浄土から下山開始する。膝の具合が悪く踏ん張りが効かないので、上りより下りの方が不安だ。千畳敷カールの向こうにロープウェイの千畳敷駅が見えるが、霧が湧き上がってきた。両手にストックを握りしめてゆっくり歩き出す…

乗越浄土

乗越浄土 ようやく急斜面の八丁坂を登りつめて、宝剣岳と伊那前岳との鞍部である乗越浄土(2,858m)にたどり着いた。ここまでくると、木曽駒ヶ岳の手前に構える中岳が見える。 中岳 北を向くと、中岳(2,925m)の手前には赤い屋根の天狗荘があり、中岳の背…

木曽駒ケ岳、八丁坂

木曽駒ケ岳のロープウェイ 奥飛騨から安曇野のわさび農場などを見物しながら木曽谷に入り、駒ヶ根の早太郎温泉に泊まって木曽駒ケ岳を目指した。中央アルプスの主峰、木曽駒ケ岳のロープウェイは、昭和42年、しらび平駅(1,662m)から宝剣岳直下の千畳敷駅…

霧の畳平

ヨツバシオガマ 依然として畳平は霧に包まれて、周りの山は何も見えない。足元の高山植物だけがかろうじて見えるだけだ。この花もお花畑でよく見かけるもので、シオガマギク属のヨツバシオガマ(Pedicularis japonica)である。本州中部以北と北海道の高山帯…

乗鞍岳、畳平

エコーライン、三本滝レストハウス 7月末に乗鞍岳に行った。標高3,026mの剣ヶ峰を主峰とする乗鞍岳は、大小の3,000m近くの峰々が聳え立ち、バスで行ける畳平を中心に山岳観光のメッカとなっている。岐阜県側の乗鞍スカイラインは土砂災害のため通行止めな…

大岩より茶臼岳山頂へ

大岩 とうとう辺りの草木もなくなり、岩だらけの道になって前方に大きな岩が迫ってくる。高さが5m以上もありそうで、その名も大岩という。 ミヤマコウゾリナ 大岩を右手から上り詰めてさらに急になった登山道を進んでいく。帰りの下りで膝が痛くなるのでは…

那須茶臼岳

ベニバナニシキウツギ 他県への移動制限が解除された6月末、久しぶりに手頃なハイキングをと思い、那須の茶臼岳に登った。ロープウェイ駅の駐車場近くで、ベニバナニシキウツギ(Weigela decora var. decora f.unicolor)が咲いているのを見つけた。スイカ…

歴史民俗資料館、あやまる岬

歴史民俗資料館、石仏3体 石仏3体のうち、中央の石仏は寛永7年製。右の石仏は享保17年製。どれも手首が破損し、右2体は頭部が補修されているが、明治初期の神仏分離の影響と考えられている。 旧石器時代の遺跡 旧石器時代から中世までの出土遺物が展示さ…

金作原原生林ウォーク

金作原原生林、アマミテンナンショウ 次の日は奄美大島のほぼ中央に広がる金作原原生林を、認定ツアーガイドの案内で散策した。亜熱帯広葉樹の金作原(きんさくばる)原生林では、樹齢100年を超える巨木や生きた化石といわれるヒカゲヘゴの群落、ルリカケス…

住用町、マングローブカヌー

マングローブ原生林 奄美市名瀬で昼食後、太平洋側を南下して住用町のマングローブ原生林に向かった。国道沿いから見るマングローブ原生林は、役勝川と住用川の合流するデルタ地帯に広がる71haに及ぶ群落で、国内2番目の広さを誇る。昭和49年に奄美群島国…

大和村、マテリヤの滝

湯湾岳展望台公園 宇検村とその北隣の大和村の境に、奄美大島最高峰、標高694mの湯湾岳がある。登山ルートは両村側からあるが、宇検村側の登山口入口には湯湾岳展望台公園の駐車場がある。 湯湾岳展望台 そこから森の中に設けられた苔むした遊歩道を上ると…

呑之浦震洋隊基地跡、安脚場、諸鈍

呑之浦 奄美大島と加計呂麻島の間に横たわる大島海峡はリアス式の海岸線を持ち、天然の良港として明治中頃から日本軍に注目されていた。加計呂麻島北側の薩川湾は、第二次世界大戦中、軍港として栄え、大和や武蔵など戦艦が停泊したこともある。ここ呑之浦は…

実久海岸、嘉入の滝

実久海岸 実久海岸にようやく着いたが、どんよりと曇っていてせっかくの実久ブルーも雲の影が写っていまいちさえない。左手先の防波堤まで行ってみることにする。 防潮堤から見た実久海岸 やはり、向かいの防潮堤から実久海岸を眺めたほうがまだ良い。 実久…

瀬戸内町、ホノホシ海岸

マネン崎展望台から嘉鉄湾 雨が激しくなり、南部へ急いで向かうが、峠では土砂降りとなった。瀬戸内町に着くと小降りになった。古仁屋から東のヤドリ浜に向かい、道路沿いのマネン崎展望台から南を眺めると加計呂麻島が見え、東の眼下には嘉鉄湾が見下ろせる…

美馬市の「うだつ」、阿波の土柱

大急ぎの一泊で小豆島を観光した後は、徳島県にある土柱に行くため、船で高松に向かった。観光名所の小豆島には神戸、姫路、岡山、高松など瀬戸内海各地から船が出ていて便利。フェリーもあるが、島内のレンタカーの使い勝手も良い。 高松港でレンタカーを借…

寒霞渓、表12景

翌朝、小豆島随一の景勝地・寒霞渓を歩いて登った。ロープウェイ駅の脇から「表12景」の遊歩道に入る。入り口には中桐絢海顕彰碑が建っている。中桐絢海(1849-1905)は、江戸で西洋医学を学び、維新後に讃岐で開業した医師。寒霞渓の古称・神懸山をこよなく…

能取岬、網走ビール館

野付半島の後、知床半島の付け根にある根北峠を超えて、網走市郊外の能取湖に向かう。斜里町の先の小清水原生花園は初日に立ち寄ったところだ。今度も時間は割けず、道路脇のエゾキスゲの群落を見るにとどめた。お花畑まで歩けば、エゾキスゲやエゾスカシユ…

野付半島

午後は国後国道をまっすぐ南下し、標津町の標津川を越えたところで、左の別海町に属する野付半島に入って行く。左手には根室海峡の海が広がり、その先に国後島が見えている。 野付半島は、潮流によって運ばれた砂が堆積してできた、延長28kmにわたる日本最大…

羅臼、相泊温泉、国後島

ウトロから知床横断道路で羅臼に向かう途中、知床峠を越えるが雨が降っていたのでそのまま通過した。峠からは天気が良ければ羅臼岳や国後島を望むことができるのだが。羅臼の街外れ、海抜167mの高台にある望郷の森の一角に、国後展望塔がある。 眼下に羅臼漁…

フレペの滝

今年も知人の退職記念旅行を企画し、7月中旬に北海道知床半島の旅を満喫した。女満別空港から一路、知床半島の西海岸、ラウスに向かう。途中、小清水原生花園前を通ったので、中には入らなかったが道路沿いから眺めた。北海道の夏の海岸でよく見かけるハマ…

裏見の滝、赤堀花菖蒲園

湯檜曾から東へ宝川温泉に向かい、藤原湖からさらに東に林道を進むと、武尊山(2158m)の登山口がある武尊神社の手前に裏見の滝駐車場がある。そこから谷を10分ほど下ると、裏見の滝観瀑台がある。落差50mの大瀑布で、別名、宝来の滝とも呼ばれる。落石の恐…

谷川岳の花

イワカガミ属にはイワカガミ(Schizocodon soldanelloides)とオオイワカガミ(S. s. var. magnus)、コイワカガミ(P. s. form. alpinus)などがあるが、コイワカガミは主に中部地方の高山に咲き、花数が1〜5個なので、ここには咲いていないと思われる。…

谷川岳、天神平

梅雨入り直前の6月上旬に、谷川岳を眺めに出かけた。山頂まで登りたいのは山々だが、筋力低下と膝の故障のため、天神尾根を途中まで花を見ながら歩いてみた。天神平(1319m)にはロープウェイで上り、そこからさらに天神峠(1502m)までリフトを使った。天…

伊吹山

いよいよ一週間を超える旅も最終日を迎えた。長浜から東京まで約430kmを一気に帰るのだが、途中、琵琶湖の東にそびえる伊吹山に立ち寄った。琵琶湖東岸を南下すると左手に絶えず伊吹山地が見えるが、その主峰が伊吹山であり高さは1,377mある。古くから神が宿…

万座毛

今回の沖縄旅行は2泊と短く、初めての人も半数ほどいるので、南部と中北部の本部半島に絞った。宿泊地である中部の黄瀬ビーチに向かう途中、中部きっての景勝地・万座毛に立ち寄った。万座毛は西海岸の恩納村にあり、隆起した珊瑚岩からなる高さ約20mの崖…