半坪ビオトープの日記

2010-01-01から1年間の記事一覧

水再生センターの上部には、ほかにも新宿区立落合中央公園があり、野球場やテニスコートが整備されている。水再生センターで処理した水は神田川に放流されるほか、一部は「新宿副都心水リサイクルセンター」に送水され、西新宿や中野坂上地区のビルのトイレ…

下落合駅の近くで妙正寺川と神田川が落ち合う。そこにせせらぎの里公苑がある。1964年開設の都の下水道局落合水再生センターの上部を公苑化し、1987年に開設されたという。 下水の浄化水を源泉とした「せせらぎ」を中心とし、日本庭園風の修景緑地と…

野鳥の森公園の隣にある大きな寺は、ボタンで有名な薬王院である。真言宗豊山派の総本山である奈良の長谷寺の末寺で、正式には瑠璃山薬王院東長谷寺という。 奈良の長谷寺から昭和41年に牡丹を移植したのが始まりで、現在では40種類、1000株にまで増…

野鳥の森公園の入り口近くに下落合氷川神社がある。高田の氷川神社と合わせて「夫婦の宮」と称される。 高田の氷川神社が素戔鳴尊を主神とするので「男体の宮」、この下落合の氷川神社がその妻の奇稲田姫命を主神とするので「女体の宮」という。 創建は第5…

目白駅南のおとめ山公園と同じ落合台地の南斜面に新宿区立下落合野鳥の森公園がある。 段丘の斜面なので近くには、久七坂、七曲坂、相馬坂など坂が多い。 その一角から出る湧水を生かして野鳥の好む水辺を作り、モミジ、ケヤキ、コナラ、カキなどの落葉樹を…

ランタナ(Lantana camara) には、シチヘンゲ(七変化)という別名があるとおり花色の変わるものがあるが、花色の変わらないものもある。 この黄色のランタナは、花色は変わらないが、黄緑の斑入り葉が珍しく花のない時期にも楽しめる。 ほかにも白(淡クリ…

ヒガンバナの仲間はリコリス(Lycoris) 属という。属名は、古代ローマの政治家マルクス・アントニウスの妻オクタウィアにちなむといわれるが、一説にギリシア神話の海の女神リュコリス(Lycoris) の名にちなむという。 ヒガンバナに似たこの黄色の花は、ショ…

緑の葉の縁に白い覆輪が入るこの植物は、トウダイグサ科ユーフォルビア属のマルギナタ(Euphorbia marginata) という。 緑と白のコントラストが美しいので、和名はハツユキソウ(初雪草)という。英名は、 ghostweed あるいは、snow-on-the-mountain という…

先日近所で見かけた、小さな白い花が可愛いこの花は、ホシクサ属のシラタマホシクサ(白玉星草、Eriocaulon nudicuspe) という。 愛知県、三重県、静岡県の伊勢湾沿岸の湿地にのみ自生する一年草で、別名はコンペイトウグサという。 低地湿原の遷移の初期段…

この奇怪な建物は、バルセロナに建設中の有名な教会、サグラダ・ファミリアである。正式名は聖家族贖罪教会というカトリックの教会で、尖塔18本の内8本できただけで、中央の聖堂にはいまだ着手していない。 アントニ・ガウディの設計で始められたが、設計…

ワールドスクウェア園内には、ユネスコの世界文化遺産に登録されている45物件を含め、21カ国102点の建造物が精巧に再現されている。小さな観光客もたくさん配置されているので、比較ができて便利である。 エジプトゾーンでは、ピラミッドやスフィンク…

鬼怒楯岩大吊橋を往復した後、世界の有名な建築物や遺跡などを1/25の縮尺で再現した、東武ワールドスクウェアを見物した。 ずいぶん久しぶりに訪れたのだが、それなりに面白い展示があるのでいくつか紹介してみよう。 今話題の「東京スカイツリーと周辺複…

鬼怒楯岩大吊橋は木製床板の人道吊橋で全長は140m、橋桁の幅は1.5mとかなり広く、中央部はバルコニー風に広がっていて記念写真を撮るにはうってつけである。 水面からの高さは約37mあり、橋上からは大岩を縫って流れる鬼怒川の渓谷美を眺めること…

この週末に鬼怒川温泉に行った。駅前には足湯があり、帰りがけの余った時間に名残を惜しむのにちょうどよい。 鬼怒川温泉の新名所として昨年7月に完成した鬼怒楯岩大吊橋は、温泉街の南端に位置し、宿泊先の部屋からも眺めることができた。 部屋からは対岸…

この白い花は、先日、館山で見かけたクレマティス属のセンニンソウ(仙人草、Clematis terniflora) という。日本、朝鮮半島、中国中南部に分布する木質のつる性植物。 花期は8〜9月。日本全土の野原でよく見かけ、遠目からでもよく見わけができるほど目立…

先日、可愛いヒョウタン(瓢箪)の実と白い花を見かけた。ウリ科ユウガオ属のヒョウタン(Lagenaria siceraria var.gourda) は、ユウガオの変種である。属名は、ギリシア語 lagenos(フラスコ、瓶)に由来し、果実の形にちなむ。 ユウガオの原産地は北アフリ…

花期が5〜6月のはずのブラシノキ(Callistemon speciosus) の赤い花が、近所で咲いていた。カリステモンという属名は、ギリシア語の Kallos =美しいと、stemon =雄しべに由来する。 赤く美しい雄しべが長く突き出て花茎を取り巻き、ビン洗いのブラシのよう…

白いタマスダレに似たレモンイエローのこの花は、黄色のゼフィランテス・キトリナ(シトリナ、Zephyranthes citrina) とタマスダレ(Z. candida) との交配種で、エージャックス(Z. 'Ajax') という園芸品種である。 こちらが今どき最もよく見かけるタマスダ…

園内には武蔵野一帯に多いケヤキ、カエデ、ミズキ、コナラ、クヌギ、エノキ、スダジイ、シラカシ、アラカシ、サワラなどの樹木がたくさん見られる。 おとめ山とは「乙女山」ではなく、「御留山」または「御禁止山」のことである。昔からこの辺りは狩猟地で、…

おとめ山公園の面積は約1万5千平米、4500坪あるが、以前の相馬屋敷は全体で3倍くらいあったという。現在、隣接する公務員宿舎跡地も加えて拡張する計画が進められている。 鬱蒼と樹木の茂る斜面を上りつめるとそこは展望台になっている。 展望台から…

目白駅から北に行くと目白庭園だが、南に数分歩くと「おとめ山公園」がある。江戸時代の相馬家の屋敷の庭園だったところで、昭和44年に新宿区立公園とされた。 ここは落合台地の南斜面で、園内のあちこちから水が湧き、東京都の名湧水57選のひとつに選定…

先日、南房の館山で見かけたこの花は、ツンベルギア・グランディフロラのアルバ(Thunbergia grandiflora 'Alba') という園芸品種である。 属名は、「日本植物誌」で知られるスウェーデンのウプサラ大学教授のツンベリー(Thunberg) のなにちなむ。英名は、s…

6月下旬に見かけたキンギョソウに似たこの花は、ゴマノハグサ科のアサリナ・エルベスケンス(Asarina erubescens) という。属名は、キンギョソウに代表されるアンティリヌムに対するスペインでの呼称 asarum に由来する。和名はキリカズラ属という。 北アメ…

かなり前になるが5月に見かけたこの赤い花は、オミナエシ科のケントランツス・ルベル(Centranthus ruber) という。属名は、ギリシア語 kentron(距)と anthos(花)に由来し、花冠の基部に距状の突起があることにちなむ。 和名はベニカノコソウ(紅鹿子草…

目白庭園の近くで見かけたこの風変わりな花は、ユーフォルビア属のカラキアス(Euphorbia characias)という。地中海沿岸、ポルトガルに分布する耐寒性のある常緑多年草(亜低木)で、高さは1.2mになる。 葉の長さは10cm、花序は円柱形に多数集合し…

目白庭園は、平成2年11月に公立共済組合住宅跡地を利用して、日本の伝統的な技と匠を結集して建設された新しい日本庭園である。 約860坪あり、区民が自然に接し、伝統文化を育む場として豊島区が設置したが、その運営は現在民間委託されている。 数寄…

目白庭園の滝見台より見下ろす中の島も海岸の景観を彷彿とさせて、小さな回遊式庭園での造園技術の高さを感じさせる。 その向こうには赤鳥庵が見える。 庭園中央の池には錦鯉がゆったりと泳いでいる。 庭園を回遊していると、盛りを過ぎたシモツケ(Spiraea …

目白庭園の池の水際に石垣を築いて、その上に「赤鳥庵」という和風の建物が配置されている。赤鳥庵は京都の北山杉を用いた木造瓦葺き平屋建ての数寄屋建築で、水面に優美な姿を移している。 赤鳥庵という名は、小説家で児童文学者の鈴木三重吉が主宰した童話…

目白駅から数分のところに目白庭園がある。回遊式の小さな日本庭園で、数分で一周できてしまう。 門構えは江戸時代に普及した長屋門で、そこから左右に築地塀が続いていて庭園を囲んでいる。北、東、南側は100mを越すという。小さいながら風格を感じさせ…

先日ケイトウを取り上げた時トサカ系が見つからなかったが、ようやく探し当てた。 花序が扁平状に帯化するもので、昔は庭先によく植えられていたが、球状の久留米系やヤリゲイトウにおされて少なくなってしまった。 ついでに黄色、紅色、緑色のハゲイトウの…