半坪ビオトープの日記


先日、可愛いヒョウタン(瓢箪)の実と白い花を見かけた。ウリ科ユウガオ属のヒョウタン(Lagenaria siceraria var.gourda) は、ユウガオの変種である。属名は、ギリシア語 lagenos(フラスコ、瓶)に由来し、果実の形にちなむ。
ユウガオの原産地は北アフリカとされ、エジプト、東南アジア、中央・南アメリカ、中国 などの古代遺跡から種子や果実の一部が出土し、世界的に重要な植物であったことが知られている。日本でも縄文時代の遺跡から出土する。
ユウガオは東北地方などでは煮物にして食べるが、一般には幼果の果肉を帯状にそぎ乾燥させた干瓢として利用される。

ヒョウタンの白い花は小振りだが、似たつる植物のヘチマ属のヘチマ(糸瓜、Luffa aegyptiaca) の花は大きくて黄色である。属名は、ヘチマのアラビア名 louff に由来する。
ヘチマは、インドを中心に古くから栽培され、原産地としてはインド、東南アジア、アラビアなど諸説がある。

食用、繊維用、観賞用のほか、化粧水や夏バテ防止、喘息予防など広く利用されてきた。
食用には主に幼果を使い、みそ汁の具や炒め物に利用する。
こちらのヘチマの花の影にはカマキリが隠れて獲物を待ち構えていた。