半坪ビオトープの日記

2007-01-01から1年間の記事一覧

マッターホルンの東側(左)のテオドール氷河の上の平らな雪原には、一年中オープンのスキー場がある。 そこにはツェルマットからゴンドラやロープウェイを乗り継ぎ、写真の右にある黒い尖峰、クライネ・マッターホルン=マッターホルン・グレーシャー・パラ…

ローテンボーデン(Rotenboden 2815m)の駅前から美しい湖、リッフェルゼー(Riffelsee 2757m)が見下ろせる。湖の左のごつごつした小高い岩山はリッフェルホルン(Riffelberg 2928m)で、端正なマッターホルンの引き立て役となっている。 こ…

リッフェルアルプ(2211m)、リッフェルベルク(2582m)、ローテンボーデン(2815m)と上るにつれ、マッターホルン正面のヘルンリヒュッテのある北東稜が右にずれていく。 写真の下の中心より右に、米粒位のクリーム色のシュヴァルツゼー山岳…

ザース谷の西にマッター谷があり、その最奥にヴァリス・アルプスで最も有名な山岳リゾート、ツェルマット(Zermatt 1620m)がある。駅や村の中心部からは見えないが、5分も歩けば村はずれからマッターホルン(Matterhorn 4478m)が見える。 アル…

ザース・フェーを去る日の朝は快晴となった。せめて村はずれまで行ってみたかったが、残念ながら次のツェルマットでの日程も詰まっているため、急遽時間を割く余裕がなかった。 やはり、村中からでもアラリンホルン(4027m)まで見える。幅広のフェー氷…

ザース谷を上ってくるバスは、ザース・グルントで北(この写真では左)の高台に上るとザース・フェーに着く。クロイツボーデン(Kreuzboden) とホーサース(Hoosaas) へのゴンドラは、ザース・グルントから南に上っている。この写真は、ザース・グルントから谷…

プラッティエンからザース谷の向こう側を見るとヴァイスミース(Weissmies)やその山腹が近いのだが、雲がかかってよく見えない。 左にあるホーサース(Hoosaas)への中間駅クロイツボーデン(Kreuzboden 2397m)から、ヴァイスミースの山裾をほぼ水平に歩…

ザース・フェーからハンニックとは反対に南東のプラッティエン(Plattjen 2570m)にゴンドラで上る。プラッティエンの山腹にもハイキングコースがあるが、積もった雪がべちゃべちゃにとけてとても歩く気にはなれない。 少し離れたがここからもテッシホ…

レンクフルーから南のザース・フェーの方を見返ると、ザース谷の向こう側にヴァイスミース(Weissmies 4027m)とその左にラッギンホルン(Lagginhorn 4010m)の白い峰が望める。 中腹にはホーサース(Hoosaas 3200m)という展望台があり、そ…

幅が4Km長さが5Kmもある大きなフェー氷河の右端はドームが壁となっているが、氷河の元をたどると4Km先にあるアラリンホルン(Allalinhorn 4027m)まで続いている(正面左)。 アラリンホルンの左下にある、ザース・フェーで一番高い展望台であ…

大きなフェー氷河を二つに分断するように突き出た中州に位置するレンクフルー(Langfluh 2869m)まで上ると、ようやく晴れ間が見えた。この展望台は、スイス第二位の標高を誇るドーム(Dom 4545m)からわずか3Kmの近さにある。 ちなみにスイス…

ザース・フェーの村はずれから赤いゴンドラに乗ってシュピールボーデン(Spielboden 2447m)へ上る。シュピールボーデンの右には大きなフェー氷河の末端がせり出ていて村中から見える。 ここから下るハイキングコースは、少し急だが花が多く人気がある…

ともかく雪の道をトレンバッハの沢が見下ろせるところまで進んで、その先のトゥリフトからの急斜面を調べた。やはり雪が多くて滑りそうなので、引き返してほかの場所に行くことにした。8月に雪が降ることはたまにあるが、上旬にこれだけ多く積もることは珍しい。

雪の中から顔をのぞかせている花を探しながら戻る。赤い花では、クモノスバンダイソウ属のセンペルビブム・アラクノイデウム、イブキジャコウソウの仲間のティムス・ポリトゥリクスなどが見つかる。 白い花では、マンテマの仲間のシレネ・ルペストゥリスやヌ…

ハンニックの駅にはマウンテンスクーターがたくさん備えられていた。ハイキングコースは西へ向かうが、マウンテンスクーターのコースは途中で東に向きを変え、大きくジグザグに林の中を下りていく。その場合、もちろんヘルメットを着用するのだが、今回は計…

ザースフェー3日目の朝、ようやくゴンドラにて右の林のすぐ上にあるハンニック(Hannig 2350m)に上った。その上がメリック(Mallig 2535m)で、左にはゲムスホルン(Gemshorn 3545m)の尾根が見える。 ハンニックには前日降った雪がまだ3…

ポストバスのターミナルになっている郵便局の前に、ネズミ返しのある小屋がいくつも並んでいる。元は穀物小屋だったのだが、今でも物置などに使っているようだ。 小屋の前の十字架には、「彼(イエス)は十字架での死をも受け入れた」と書かれているが、上の…

アンデルマットからザース・フェー(Saas Fee 1800m)への移動日は一日雨で、次の日は昼まで雪、翌日もどんよりとした曇りと、ここでは天候に恵まれなかった。 マッターホルンで有名なツェルマット(Zermatt 1620m)があるマッター谷の、すぐ東に…

丘の向こう側にはヘアピンカーブの続く旧街道が見える。谷の向かいにはスノーシェードに守られた新道が見える。 丘を下りるとピアッツァ湖から流れてくる小川の周りが湿原や草原となっている。橋のすぐそばに小さな小屋があり、中にモザイクのキリスト像が燦…

ゴッタルド峠にあるピアッツァ湖上には、どういういわれがあるか分からないが、きれいな5頭立ての馬車が置かれている。湖畔には2羽の鷲を冠した記念碑が建っている。ポー州(スイス西部)の飛行士ゲー(Guex)を記念し1928年に建立したとある。 バス…

モン・プローザ(Monte Prosa 2736m)とフィビア(Fibbia 2738m)という山にはさまれた、ゴッタルド峠(Passo del St. Gottardo 2091m)には湖や池がたくさんある。中心のピアッツァ湖の周りには、博物館、レストラン、ホテル、郵便局や礼拝…

翌日は雨が降りそうな気配なので、バスに乗りゴッタルド峠に行く。アンデルマットからウルスレンの谷(フルカ街道)を西に進み、ホスペンタールで荒涼としたガムスの谷(ゴッタルド街道)に入る。 ホスペンタールには13世紀の見張り塔(右の写真)が残って…

湖畔に下りると湖の右にそそり立つグロスシーエン(Gross Schijen 2786m)の岩峰がとても大きく迫って見える。ここでようやくネッチェン(Natschen 1842m)からあがってきたハイカーたちとすれ違う。 湖の脇を下りて草原の斜面を進む。チョウやバ…

なおも石畳の道を進み行くと、前方には昨日のゲムシュトック(Gemsstock 2963m)の山並みが見渡せ、ついでグロスシーエン(Gross Schijen 2786m)とシーエンシュトック(Schijenstock 2888m)の巨大な岩峰が右に現れてくる。 その間のはるか…

フェリリュッケから大岩の積み重なるシニーヒューナーシュトックの左すそを巻きながら上がっていく。石畳のしっかり整備された道で、弧を描きながら山腹を進むと、次々に新しい風景が現われ、空の上を歩くような楽しい気分になる。 オーバーアルプパスヘーエ…

フェリリュッケ((Fellilücke 2478m)は、右のピッツ・ティアルム(Pix Tiarms 2918m)と、左のシーエンシュトック(Schijenstock 2888m)を中心とする山塊の鞍部で、峠の向こう側は大きな砂礫のカール谷となっていて殺風景だが、風が心地よ…

小川沿いに上っていくと岩山が前方をふさぐように現れる。小川は滝となり急流となってしぶきを上げている。どこから上り詰めるのかと思いながら進むと道は右に巻いて上がっていく。 アルニカ・モンタナやドロニクム・クルシイなどのウサギギクの仲間の黄色い…

スイスアルプスの三大名花とは、赤いアルペンローズと白いエーデルワイスと青いエンチアンといわれる。エンチアンには多くの種類があるが、リンドウ属のことで学名ではゲンティアナという。 特に小型のエンチアンは色鮮やかで、このババリカ(Gentiana bavari…

青いクサフジや白いマーガレット、赤いリンドウやアサツキなど、色とりどりの花の間を登っていくと、やがて勢いのいい小川に出会う。小川沿いに上っていくと、時々現れる湿原にワタスゲがたくさん咲いている。 学名はエリオフォルム・シェウキツェリ(Eriopho…

アンデルマット(1433m)から北東へ向かう電車は、ループトンネルもくぐりながら、ネッチェン駅(Nätschen 1842m)まで牧草地を一気に上がる。 そこから緑の谷をゆるやかに上りながら、細長いオーバーアルプ湖畔を走り、最高地点のオーバーアルプ…

橋の近くの崖には、1799年に苦難のアルプス越えをした、スワロフ(Suvorov スヴォロフ)将軍の率いたロシア軍の記念碑がある。ロシア語だけで記されていて、全体の大きさは、横10m、縦15mほどある。 橋を過ぎるとロイス川沿いに1時間ほど下ってゲ…