半坪ビオトープの日記

ラヌンクルス・ビラルシイ

青いクサフジや白いマーガレット、赤いリンドウやアサツキなど、色とりどりの花の間を登っていくと、やがて勢いのいい小川に出会う。小川沿いに上っていくと、時々現れる湿原にワタスゲがたくさん咲いている。
学名はエリオフォルム・シェウキツェリ(Eriophorum scheuchzeri)。北海道の大雪山に咲くエゾワタスゲが、このシェウキツェリの亜種とされている。黄色の花の後、白い綿状の果穂が伸びて1本の茎に1個の綿帽子となり、湿地帯に群落をなす姿はすがすがしく美しい。
右上の鮮やかな黄色の花は、ラヌンクルス・ビラルシイ(Ranunculus villarsii)という。日本のミヤマキンポウゲの基本種であるアクリス(acris)やレペンス、モンタヌスと仲間はみな花の形がよく似ている。葉の形で区別するしかない。これも湿地帯に咲き、とても瑞々しい。