半坪ビオトープの日記

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

紅紫色のカタクリと違って黄色の花を咲かせているのは、キバナカタクリという。アメリカ、カナダ南部の山地に自生するツオルムネンセ(Erythronium tuolumnense)の交雑種(E. × pagoda)で、アメリカカタクリとかヨウシュカタクリとも呼ばれる。 日本原産の…

花木では珍しく青色の花を咲かせているのは、クロウメモドキ科ケアノツス(Ceanothus) 属の「カルフォルニア・ライラック」という園芸品種である。 一般にはセアノサス・カルフォルニアライラックとして流通している。 カナダ南部からメキシコ北部の太平洋岸…

一回り大きいしっかりとした輪郭のイエローのマーガレットは、カナリヤ諸島原産のキバナマーガレット(Argyranthemum frutescens)の園芸品種で、’リフレクション・イエロークリーム’という。 3月から6月頃まで咲き、高温になる夏場には一休みして、涼しく…

冬の12月から春の4月にかけて咲くこの花は、エリカ・シャミソニス(シャミッソーニス、Erica chamissonis)という。 南アフリカのポート・エリザベス周辺に自生する半耐寒性常緑低木で、高さは50cmになる。 よく分枝し、花径8mmの淡桃色で広鐘形の小花…

ラベンダーには園芸品種が多くあり、以前にはラウァンデュラ・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia)のイギリス系が多かった。最近はフレンチラヴェンダー(L. stoechas)もよく出回っている。 赤紫色の丸っこい花穂に桃色の苞が出ているものをよ…

このクレマチスは、ニュージーランド原産のマルモラリア(Clematis marmoraria)とペトリエイ・プリンセス(C. petriei 'Princess')の交配種で、’ピクシー’(C. 'Pixie')という。 淡いライムグリーンの花には甘い香りがある。花径は約3cmで、4〜5月に前…

このクレマチスは、ニュージーランド原産のマルモラリア(Clematis marmoraria)とパニクラタ(C. paniculata)との交雑によって作出された園芸品種で、’カルトマニー・ジョー’(C. × cartmanii 'Joe')という。 ライムグリーンから白色の清々しい花を3月〜…

目白駅から千歳橋に進み、明治通りを左に曲がった右側、雑司ヶ谷3丁目にあるこの店は、インド・ネパール料理のAnmol(アンモル)という。テイクアウトもできて、焼けるのを待ってナンだけ買う人もいた。 ディナータイムには32種類のカレーメニューがあり…

目白駅のすぐ近くに、野菜びすとろ「かいき」というダイニングバーがある。ジャンルにこだわらず旬の野菜を、素材の味を生かしながらいろいろな料理にして提供している。 びすとろランチには、「4種野菜と白身魚のカルトッチョ」「5種野菜と鳥取産大山鶏の…

府中駅の手前に称名寺という時宗の寺(諸法山相承院)がある。 境内には時宗の開祖、一遍上人の大きな像が立っている。一遍は鎌倉時代中期の遊行僧で、鎌倉新仏教の祖師の中で唯一比叡山で修学経験がなく、私度僧から聖に至る民間宗教者の系譜に属するといえ…

本殿の裏の右奥には推定樹齢約900年という大イチョウが、樹高約20mと天を突いている。幹回りが約8.6mあり、府中を代表する樹木である。 参道にはケヤキの大木が連なり、「馬場大門けやき並木」として国の天然記念物に指定されている。大鳥居の手前の大…

大鳥居をくぐって左にあるこの宮乃咩(みやのめ)神社という摂社は、創立が本社と同じというから、大国魂神社の前身であったかもしれない。 祭神は天鈿女命(あめのうづめのみこと)で、演芸の神、安産の神として崇敬されている。7月12日の例祭にて青袖舞…

これはその昔、時刻や緊急事態を知らせる太鼓を置いた鼓楼という建物である。寺院の釣鐘に対し、神社では大太鼓が叩かれる。 慶長年間に三重塔とともに造営されたが火災で焼失し、嘉永7年(1854)に再建された。 宝物殿の左にある神楽殿は、昭和6年昭和天…

大国魂神社の祭神は、出雲の大国主神と同じとされる大国魂大神で、本殿の中殿に祀られている。 2世紀初めの創建と伝えられ、大化の改新のとき武蔵国府を置かれ、社を国衙の斎場とし、その後、武蔵総社六所宮となった。 中朱雀門は、明治維新百年記念事業と…

大国魂神社は武蔵国の総社で六社を合祀しており、明治神宮、東京大神宮、靖国神社、日枝神社とともに、格式の高いといわれる「東京五社」の一つである。ちなみに六社とは、小野神社(多摩市)、二宮神社(小河神社、あきるの市)、氷川神社(さいたま市)、…

旧甲州街道と鎌倉街道(現在の府中街道)の交差するところに、都の旧跡に指定されている府中高札場跡がある。高札とは、法度、掟書、犯罪人の罪状などを記し、交通の多い市場や辻に掲げて一般庶民に知らせる板札で、御高札または札の辻と呼ばれ、その場所を…

昨日東日本を襲った大地震と津波のニュースを見聞して、想像を絶する自然の破壊力に圧倒され言葉も出ない。亡くなられた多くの被災者の冥福を祈るばかりである。 さて、この寺院は天台宗の古刹で、悲願山善明寺という。山門の外にも内にも寺院の説明板がなく…

高安寺には源義経と弁慶らが立ち寄った際、大般若経を書き写すために境内にある井戸の水で墨をすったという伝説があり、「弁慶硯の井」という古井戸が残っている。高安寺の近くには弁慶坂、弁慶橋跡などの地名も残っている。 高安寺はもとこの地にあった見性…

分倍河原の戦いで新田義貞が陣を構えたといわれるところに現在、龍門院高安寺がある。開基は室町幕府初代将軍足利尊氏で、全国に建てた安国寺のうち武蔵国の安国寺として位置づけられていた大寺院であった。江戸時代初期までは臨済宗建長寺末の寺院だったが…

南武線分倍河原駅前ロータリーに、馬にまたがり刀を振り上げる武者の像が建っている。鎌倉幕府を滅亡に導いた新田義貞像である。制作は昭和63年、富永直樹による。 上野国の豪族であった新田義貞は、後醍醐天皇の命で元弘の乱(1333)に参戦した。新田軍は…

西府駅の南口にある御嶽塚古墳は、府中市の史跡となっている円墳で、直径約25mの墳丘と、その周囲に幅約7mの溝が巡っていた。 西府駅周辺の発掘調査では御嶽塚を含めて10基以上の古墳が発見され、太刀などの副葬品や多数の円筒埴輪が並べられた古墳もあ…

前回は東村山市の久米川古戦場周辺を巡ったが、昨日は分倍河原古戦場のある府中市の史跡巡りを行った。 府中市には大国魂神社という大きな史跡があるので、そこに向かって平成21年にできたばかりの南武線西府駅から歩き始めた。 西府駅の北800mにある熊…

夏から秋にかけて高原で咲くマツムシソウ(Scabiosa japonica)によく似たこの花は、マツムシソウ属のスカビオサ・コルンバリア(Scabiosa columbaria)の園芸品種で、ブルーバルーン(Blue Balloon)という。 スカビオサという属名は、ラテン語 scabies(疥…

冬になると鮮やかな赤色に紅葉するこの鑑賞樹は、メギ科ナンテン属のオタフクナンテン(Nandina domestica cv. Otafukunanten)という。 江戸時代に品種改良されたナンテンの矮性種で、高さは30〜50cmになる。別名にオカメナンテン、ゴシキナンテンがあ…

黄花アリッサムとか宿根アリッサムとも呼ばれるこの花は、アリッスム・サクサティレ(Alyssum saxatile or Aurinia saxatilis) のサミットという園芸品種である。 白や赤紫色のスイート・アリッサム(Lobularia maritima) とは属が違い、色も黄色である。半…

久しぶりに近所で冬咲きクレマチスと呼ばれる、キンポウゲ科クレマチス属のアンスンエンシス(Clematis anshunensis) を見かけた。 ユンナンエンシスとも呼ぶが、和名はガビサンハンショウヅル(峨眉山半鐘蔓)という。英語ではウィンターベル(Winter belle…