半坪ビオトープの日記


本殿の裏の右奥には推定樹齢約900年という大イチョウが、樹高約20mと天を突いている。幹回りが約8.6mあり、府中を代表する樹木である。

参道にはケヤキの大木が連なり、「馬場大門けやき並木」として国の天然記念物に指定されている。大鳥居の手前の大ケヤキは格別に太い。
源頼義・義家父子が前九年の役で東北に向かう際、大国魂神社で勝利の祈念をし、願い通り勝ち戦を得たお礼として1000本のケヤキを奉納したことに始まるといわれる。

現在のケヤキ並木は、徳川家康が江戸に入り、二筋の馬場を寄進し、両側の土手上にケヤキの苗木を植えたのが始まりという。
そもそも府中では伝統的に馬市が開かれていて、戦国時代から江戸時代初期にかけて関東でも有数の軍馬の供給地であったことによる。
毎年5月の例大祭(くらやみ祭り)では、3日にケヤキ並木で夕方から囃子の競演、競馬式(駒くらべ)が催される。
大国魂神社は工事中で、本殿、随神門、宝物殿などが見られなかったのが残念であり、武蔵国府跡も見残したので、いずれまたゆっくり訪れたいと思う。

馬場大門けやき並木の中ほどに源義家のブロンズ像が立っている。高さ2.2m、23歳の義家が戦勝の喜びにあふれる姿という。