半坪ビオトープの日記

2018-01-01から1年間の記事一覧

リヨンの夜と名物臓物料理

リヨン美術館の数多くの絵画を見ている間に、外はすっかり暗くなっていた。 市庁舎も美しくライトアップされていて、ますます立体的に見えるようになった。建物上方の正面を飾るアンリ4世の騎馬像は、1829年にルジャンドル・エラルの手による。他に、65の小…

リヨン美術館

リヨン美術館内の70の展示室には、古代エジプトや古代ギリシアの美術品、新古典主義やロマン主義の作家たちの彫刻、ゴシック様式の絵画から19世紀までのイタリア、フランス、オランダ、フランドルの作品、またリヨン派の作品等を所蔵している。 この宗教画は…

リヨン、ベルクール広場

翌日、ニースを朝早くたち、マルセイユを経由して夕方リヨンに着いた。アルプスから流れ出たローヌ川とヴォージュ山脈に端を発したソーヌ川が合流するあたりにリヨンの街が広がる。ローヌ川の右岸のギョティエール橋から東に見える左岸を眺めると、大きな流…

ニース、シャガール美術館

翌朝、ジェノヴァを出発し、風光明媚なイタリアのリヴィエラを通り、フランスのコートダジュールの中心地・ニースには丁度お昼に着いた。半日観光なので駅に荷物を預け、すぐにバスに乗ってマティス美術館に向かった。 美術館のあるシミエ地区は昔ローマ帝国…

ジェノヴァ、トゥルシ宮

白の宮殿の東に隣接するトゥルシ宮は、1565年に建てられたニッコロ・グリマルディの屋敷だったが、後にトゥルシという町の公爵ジョヴァンニ・アンドレア・ドーリアが息子のために買い取ったため、ドーリア・トゥルシ宮と呼ばれる。 現在はジェノヴァの市庁舎…

ジェノヴァ、赤の宮殿、白の宮殿

ジェノヴァはヴェネツィアとともに海洋貿易で栄え、全盛期の16〜17世紀には豪壮な館が競うように造られた。王宮のあったバルビ通りから東にガリバルディ通りへと続く、昔の栄華を伝える豪華な邸宅群はストラーデヌオーヴェと呼ばれる。そのガリバルディ通り…

ジェノヴァ、王宮、アンヌンツィアータ教会

翌朝、フィレンツェからジェノヴァに向かい、ピサで乗り継ぐ時にピザを食べ、ジェノヴァには2時過ぎに着いた。半日だが急いで旧市街地に出かけた。最初に西外れの王宮を見る。鮮やかな赤とクリーム色のコントラストが美しい王宮は、ジェノヴァ共和国時代の1…

生きていたアカガエル

先日、庭の大きな火鉢にアカガエルが浮いているのを見つけたので、網ですくいバケツに保護した。 カエル池と称して仕切られた一角の外側には、手入れもされず雑草の生い茂る開放的な庭があることにはあるが、小さな池が一つあるだけでカエルが住むのは難しい…

パラティーナ美術館、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

ルーベンスの作品があるマルスの間の中には、数えきれないほどいくつもの絵が掲げられているが、入口や出口の周りにも困るほどたくさんある。一般公開されている絵画だけでも800点以上あるそうだ。 こちらはグイード・レーニ(1575-1642)の「クレオパトラの…

ピッティ宮殿、パラティーナ美術館

フィレンツェ3日目にピッティ宮殿の中に入る。アルノ川の西岸に位置するピッティ宮殿は、ルネサンス様式の広大な宮殿で、1587年にフェルディナンド1世が即位して以降、ヴィットーリエ・エマヌエーレ3世によってイタリア国民に移譲されるまで、トスカーナに…

アカデミア美術館、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

ミケランジェロの代表作の一つ、「ダヴィデ像」はアカデミア美術館にある。アカデミア美術館の発祥は、16世紀にフィレンツェ美術学校が設立されたことが始まりである。創設者は当時のフィレンツェの実質的な支配者であり、芸術家のパトロンとして知られるメ…

ウフィツィ美術館、ラファエロ他

ボッティチェリの次に、初期フランドル派のフーゴー・ファン・デル・フースの代表作「ポルティナーリ家の三連祭壇画(1475)」が並ぶ。ヤン・ファン・エイクに代表される北方ルネサンスの初期フランドル派は、イタリアルネサンスとほぼ同時期に発生したが、…

ウフィツィ美術館、ボッティチェリ他

ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi))は、フィレンツェにあるイタリアルネッサンス絵画で有名な美術館で、イタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大である。1591年より部分的に公開されており、近代式の美術館としてヨーロッパ最古のも…

ヴェッキオ宮殿

フィレンツェ市役所として使われているヴェッキオ宮殿は、教会など全ての観光施設が休みの元旦でも午後3時には開いていて、便利なFirenze-cardも売っている。事前に予約していたが中庭で多少は並んだ。天井や壁、柱の装飾は、フランチェスコ1世が1565年に…

シニョリーア広場、ヴェッキオ橋

大聖堂(ドゥオーモ)からヴェッキオ宮殿のあるシニョリーア広場に向かうと、狭い路地にダンテの家という建物がある。フィレンツェ出身の詩人であり、哲学者、政治家でもあったダンテ・アリギエーリの生家といわれる場所に3階建ての博物館として公開されて…

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

元旦は朝早くからフィレンツェへ移動した。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近くのホテルに荷物を預け、早速観光に出かける。駅前にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会が建っているが、北から背面を見ると逆光である。寄木細工のような美しいファサードは南向きで…

サンタ・マリア・アンジェリ教会、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

バルベリーニ宮殿から共和国広場へ戻る途中、ベージュの濃淡の横縞模様がユニークな教会がある。19世紀の終わりにコスモポリタンな教会としてローマの中心地に誕生した、セント・ポールズ・ウィズイン・ザ・ウォールズ教会という。通称「ローマのアメリカン…

バルベリーニ絵画館

トレヴィの泉から北東に進むと、ベネト通り、バルベリーニ通り、トリトーネ通りなど主要な通りが交差するバルベリーニ広場に出る。広場中央にはバロック彫刻の傑作として知られるベルニーニの噴水「トチトーネの泉」がある。4頭のイルカに支えられた貝殻の…

パンテオン、トレヴィの泉

聖イグナツィオ教会前を西に進むと、ロトンダ広場とミネルヴァ広場に挟まれたパンテオンに至る。このミネルヴァ広場に面してサンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会が建っている。この聖堂は、古代ローマのイシス神殿の跡地に建てられたが、近くに建って…

エマヌエーレ2世記念堂、聖イグナツィオ教会

コロッセオからローマの中心地といわれるヴェネツィア広場まで、フォロ・ロマーノの東側一帯に古代ローマの帝政時代を通じて歴代皇帝達が整備した公共広場があり、フォーリ・インペリアーリと呼ばれる。人口増加によりフォロ・ロマーノが手狭となったため、…