半坪ビオトープの日記

生きていたアカガエル


先日、庭の大きな火鉢にアカガエルが浮いているのを見つけたので、網ですくいバケツに保護した。

カエル池と称して仕切られた一角の外側には、手入れもされず雑草の生い茂る開放的な庭があることにはあるが、小さな池が一つあるだけでカエルが住むのは難しい。その外れに大小二つの火鉢があって、メダカを飼っている大きな火鉢の方は一度入ったら二度と出ることができない。見つけなければいずれ溺れ死ぬところだった。

カエルは5cmほどの大きさの成体で、背側線がほぼ真っ直ぐなので、明らかにニホンアカガエルだ。昨年の春にニホンアカガエルのオタマジャクシを小さなカエルまで育てて、カエル池に放したが、そのカエルが一年でここまで育つはずがない。すると3年前の2015年にカエル池に放した2cmほどのニホンアカガエルが生き延びて育っていたことになる。

何れにしてもダンゴムシやアリぐらいしか餌のない庭で生きていたとは驚きだ。ひょっとしたら、昨年放した子ガエルが餌となったのかもしれない。急に暖かくなって冬眠から覚めて、餌や水場を求めてさまよった挙句、水草がたくさん生えている火鉢の水の匂いに誘われて、30cm以上もある火鉢に飛び込んでしまったのだろう。カエル池と称しても、なかなか居つかないカエルが、なんとか生き延びていた姿を見つけて、久しぶりにたいへん喜んだ。

鬱蒼と草の茂るカエル池に放したが、浮き草が繁茂していたので多少掃除した。いずれ池の周りの草木も刈らないと、カエルが歩き回る隙間もない。

一方、室内の大型水槽で飼っているアカハライモリに久しぶりに餌をあげようとしたら、イモリ一匹の腹が膨れて、ぷかぷか病(浮遊病)になって浮いているのを発見し、バケツに隔離して様子を見ることにした。ほとんど動かず、餌の赤虫も食べない。

90×45cmの大型水槽では、13年前に長野県の山間で捕まえたアカハライモリ4匹を飼っていたが、1年半前に「シマ」と名付けた1匹が痩せ細って衰弱死したので、現在は3匹が生き続けている。

これは腹の赤い川状の模様が比較的広いので「アカ」と名付けたイモリだ。この12年で黒い部分が増え、赤色がやや薄れて朱色となり、側面にある朱色の点の数がかなり増えている。

こちらは腹の模様がほとんど黒いので「クロ」と名付けたイモリだ。こちらも黒の部分がかなり多くなった。

ぷかぷか病のイモリも水を浅くして2日、バケツに隔離して様子を見ていたら、少しはゲップを吐いたようにも見えた。ほとんど動かないが、写真を撮るために持ち上げたら体をよじったので、まだ生きていることが確認できた。この腹の模様から「テン」とわかる。12年前には顎から下に黒点が多かったのだが、8年前には下腹部の黒地がかなり増えていた。
アカハライモリは体の太さに変化があっても、背中側は真っ黒で差はない。だが腹模様は極めて個性的で、その模様から名前を付ければ間違えることはない。