半坪ビオトープの日記

2009-01-01から1年間の記事一覧

一般にゼラニウムと呼ばれているペラルゴニウムは、世界中で最も多く栽培されている花の一つといえよう。種類も多いので、今までに撮りためた写真の中から順次取り上げていく。 ヨーロッパでは窓辺の花の主役であり、アメリカでの年間販売量も数千万本になる…

江戸の天下祭を伝えるという川越祭りを見てきた。川越祭りとは、氷川神社の10月14日の例大祭の後に行われる神幸祭りと山車行事の祭礼からなり、江戸時代の慶安年間より360年の歴史があるという。 明治時代の作など古い山車が多いが、岸町二丁目の山車…

紫色の小花を房状に咲かせているのは、クマツヅラ科ドゥランタ属のレペンス(Duranta repens) という。和名は、ハリマツリ。別名は、タイワンレンギョウという。 レペンスは、熱帯アメリカ原産の常緑低木で、花期は5月から10月まで。この時期になると黄色…

一般にクジャクソウとかクジャクアスターと呼ばれる北アメリカ原産のアスター属で、白花種をシロクジャク(Aster cv. Shirokujaku) という。 詳細が不明の園芸品種で、日本には昭和30年代に渡来したという。 花期は5月〜10月。花色には白のほか、赤や藤…

[ 日本でも半野生化して時折見られるベゴニアが、中国、マレー半島原産のシュウカイドウ(秋海棠、Begonia evansiana) 。 日本には寛永の末頃に渡来した。日本において戸外で越冬できる本属唯一の種といえよう。 半日陰で湿気のある渓流沿いや石垣などでよく…

球根性ベゴニアの園芸品種にコーラルファンタジーがある。 全国一のベゴニア生産高を誇る千葉県で、在来ローズ系の球根ベゴニアにボリビア原産のボリヴィエンシス(B. boliviensis) を交配させて開発され、平成14年から流通し始めた比較的新しい品種。 オ…

ペルー、ボリビアなどのアンデス高地原産の球根性ベゴニアを元に、交配・作出された園芸品種の総称を球根ベゴニア(B. × tuberhybrida) という。 半耐寒性で暑さに極めて弱い多年生植物で温室栽培が普通である。直立する主に大輪のスタンドタイプや下垂する…

直立性の茎をもち、地下に塊茎や球根を作らないタイプを木立性ベゴニアという。四季咲きも木立性だが、一般には四季咲き以外を木立性ベゴニアという。 大きめの葉の陰からシャンデリアのように華麗な花がまとまって咲き誇る姿が多い。 斑入り葉、白い星がた…

ベゴニアという属名は、フランス領カナダ総督などを歴任し、植物学の奨励者だったベゴン(Begon)の名にちなむ。 ベゴニアの和名は、シュウカイドウ科シュウカイドウ(秋海棠)属という。主な花色は、白、赤、桃。 四季咲き(センペルフロレンス)の原産地はブ…

春から秋遅くまで咲き続けるベゴニアには、園芸品種がたくさんあって区別が難しい。分け方にもいくつかあるが、木立性ベゴニア、根茎性ベゴニア、球根性ベゴニアの三つに大別する方法が普通だと思われる。 また、特に観賞価値が高いものを「花ベゴニア」と総…

この風変わりな花は、ヒガンバナ科ハエマンツス属のアルビフロス(Haemanthus albiflos) 、和名をマユハケオモトという。属名は、ギリシア語 haima(血)と anthos(花)に由来し、ある種の花の色にちなむ。 マユハケオモトの花色は白だが、ほかの種の花色は…

先日、キダチチョウセンアサガオ(D. suaveolens) 、英名、エンジェルス・トランペット(angel's-trumpet) を取り上げた。 園芸上はダチュラというが、今ではチョウセンアサガオ属(ダツラ属)とは別の、キダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属、Brug…

この白い花は、先月下旬近所で見かけた、マダガスカルジャスミン(Stephanotis floribunda) 。モクセイ科ヤスミヌム属のジャスミンによく似るが、ガガイモ科ステファノティス属である。属名は、ギリシア語 stephanos (冠) と ous(耳)に由来し、花冠に5個…

ペチュニアの小輪とそっくりだがペチュニアの遠縁に当たる植物で、カリブラコア(Calibrachoa sp.) という南アメリカ原産の半耐寒性多年草がある。この花は、サントリー作出のミリオンベルという園芸品種で、もっともよく見かけられる。 花色には紫、赤、ピ…

ペチュニアには、花冠の周縁部が丸弁、波状弁あるいはフリンジ咲きのものもある。 花柄には白いストライプの他にも、星型の模様の入るスター咲きなどの複色品種や、濃色の脈が放射状に入るヴェイン品種などがある。 とにかくペチュニアの園芸品種は多すぎて…

ペチュニアの小輪は花径が3cmほどで、名札がないと後ほど取り上げる近縁種のカリブラコアと見分けがつかない。 この二つとも、ドレスアップ(タキイ)という八重咲きシリーズの小輪である。 こちらの花は、ブリエッタ(第一園芸)のデュエットローズとい…

他にも続々と日本の園芸各社から新シリーズが発表されている。 主なものをあげると、クリーピア(サカタのタネ)、ブリエッタ(第一園芸)、F1チュリオ(タキイ)、エミネニア(住化農業)、スーパーチュニア(ハクサン)、アマベル(菱化農芸)などがある…

ペチュニアにも八重咲きがあるが小振りなものが多い。この八重咲きは、パープルビルエット(タキイ種苗)という品種で、大輪の混色が華やかである。 ペチュニアは1852年、アメリカから日本に渡来した。 1931年、サカタのタネの創設者、坂田武雄が完…

白いフリルのような覆輪のある品種もいかにもペチュニアらしくて好感が持てる。 ペチュニアの歴史を紐解くと、1767年、フランスの植物学者、フィリベール・コメルソンがウルグアイの首都モンテビデオでアキシラリスを初めて発見したことから始まる。 1…

ペチュニアの園芸品種の中で一番多く出荷されているのは、このサフィニア(Surfinia) であろう。サントリーと京成バラ園が1989年に共同で開発した匍匐性の新品種。 不稔性が高く、草姿が乱れず、従来種に比べ強健で、4月から10月にかけて次々と咲き続…

ペチュニアは主に小輪多花性(5〜6cm)のマルティフロラ系と、花径7〜8cmのグランディフロラ系の実生系列と、サフィニアなどの栄養繁殖系のカスケードタイプに大別される。 花色には、濃桃、淡桃、赤紫、青紫、赤、白、黄など変化に富む。 特に目立…

街中の軒先では、各種のペテュニアが春から秋まで咲き続ける。今までに撮りためた写真の中からいくつか取り上げていこう。 ペチュニアとはナス科ペツニア属(Petunia × hybrida) の草本の総称で、一般に園芸交配種を指す。 属名は、タバコにつけられたブラジ…

今年は主に近隣で見かける花を取り上げているのだが、ようやく久しぶりに庭でヤマアカガエルを見かけた。 狭いビオトープには大小四つの池があるが、一番小さい25×40cmほどの池にいた。大きさは5cmほどなので3年目位だろう。 ヤマアカガエルにあま…

長い筒型の花を咲かせるのは、ナス科ダツラ属のチョウセンアサガオ(Datura metel) 。ダチュラ属ともいうが、和名はチョウセンアサガオ属。 チョウセンといっても外来という意味であり、インド原産の一年草である。高さは1.5mになり、花は横向きに咲く。…

6月にメキシコノボタン属のヒメノボタン(Heterocentron elegans) を紹介したが、この花は同属のメキシコノボタン(H. macrostachyum) 。 ヘテロケントロンという属名は、ギリシア語 heteros(変異する)と kentron(けづめ)に由来し、葯の形状にちなむ。 …

秋の彼岸が近くなるとヒガンバナ(Lycoris radiata) があちらこちらで咲きだす。古い農耕集落地に分布が集中するので、中国原産の帰化植物と考えられている。 アルカロイドのリコリンという猛毒成分が含まれ、中国では殺虫剤や殺鼠剤として利用された。日本…

真夏の代表花であるヒマワリ(Helianthus annuus) がまだ咲いていた。といっても花壇用の中心部が濃茶色をしている巨大輪の普通のヒマワリはどこでも枯れていた。属名は、ギリシア語の helios(太陽)と anthos(花)に由来する。 北アメリカ原産の一年草で…

先日仕事の帰りに、日本では奄美大島と加計呂麻島にしか生息いていないはずの珍しい蝶が道端でよろよろ這っているのを見つけた。 この蝶は、タテハチョウ科アカボシゴマダラ属のアカボシゴマダラ(Hestina assimilis) という蝶で、ベトナム北部から中国、台…

アフリカホウセンカと同じく、夏の高温多湿には弱く、耐寒性もあまりない。 花色は、オレンジ、濃桃、淡桃、赤、白、黄、赤紫などがある。 比較的大きな株になるので、花壇よりは鉢植え用に向く。

アフリカホウセンカより花がやや大きい、ニューギニア・インパチェンス(Impatiens hawkeri New Guinea hybrids) が近年よく出回っている。 1970年、アメリカの探検隊によってニューギニアの1200〜2000mの高地で発見された原種をもとに改良され…