半坪ビオトープの日記

2009-01-01から1年間の記事一覧

この黄色い大輪のオキザリス(オクサリス)は、フラバーというが詳細は分からない。 天狗のうちわのような細い葉が、とても変わっている。 このピンクの大輪のオキザリスは、ハナカタバミ(Oxalis bowiei) で、夏から秋にかけてよく見かける。葉も特に大きく…

近年発売されてよく出回っているこの黄色のオキザリスは、マンジャノ(Oxalis 'MANJANO')という園芸品種である。花径3cmのレモンイエローで鉢植えが可愛い。 オクサリス属の花は、春咲きと冬咲きがあり、この花の花期は11月〜2月で冬咲きである。 こ…

最近何かと忙しく、屋上のプランターの面倒を見なくなってしまった。久しぶりに見に行くと大きなジョロウグモ(女郎蜘蛛、Nephila clavata)が網を張っていた。上臈蜘蛛と書かれることもある。 アシナガグモ科ジョロウグモ属だが、コガネグモ科とする説もあ…

赤塚植物園には万葉植物園も併設されている。この鹿子餅のような形の赤い実は、マツブサ科サネカズラ属のサネカズラ(Kadsura japonica) 。カズラという属名は、つる植物を意味する日本語のカズラ(葛)に由来する。 関東、東海、北陸以南の日本、および台湾…

この地味な花は、コウヤボウキ属のコウヤボウキ(Pertya scandens) 。関東以西の本州、四国、九州の山地に自生する小低木。 和名は、この枝を高野山でほうきに利用したことによる。枝は細く、灰褐色でよく分枝する。9〜10月に白色の頭花を咲かせる。 こち…

この赤い実は、キイチゴ属のフユイチゴ(Rubus buergeri) 。ルブスという属名は、ラテン語 ruber(赤い)に由来し、赤い実にちなむ。種名のビュルゲリは、シーボルトの助手として長崎の出島に滞在したドイツ人ビュルガーの名にちなむ。 西日本、台湾、中国の…

赤塚植物園には山野草がまとめて植えられているところがある。秋の七草の一つ、ヒヨドリバナ属のフジバカマ(Eupatorium japonicum) がまだ咲いていた。普通、花期は8〜9月とされる。 日本、朝鮮半島、中国に分布する。乾燥すると香気(クマリン)があり、…

久しぶりに板橋区立赤塚植物園にでかけた。秋の花もほとんど終わり、残って咲いているものはわずかだった。 大きな群落を作り、黄色の花をまだ盛んに咲かせていたのは、イソギク(磯菊、Chrysanthemum pacificum) 。 関東地方南部から静岡県御前崎までの海岸…

この花は、昨年の11月に見かけた花だが、ようやく名前が分かったので取り上げておく。 ベンケイソウ科オロスタキス属のツメレンゲ(Orostachys japonicus) という。属名は、ギリシア語 oros(山)と stachys(穂)からなり、山に生え、穂のような花序をつ…

この風変わりな花は、ユリ科ラシュナリア属のルビダ(Lachenalia rubida) という。属名は、スイスの植物学者ド・ラ・シュナルの名にちなむ。ラケナリアと呼ばれることも多い。 南アフリカのケープ地方原産のこの属の花は100種近く知られていて、アフリカ…

グランディフロルム・ハイブリッド系の花は、主に鉢植えで栽培される。この花は、イースター・グリーティング('Easter Greeting') という。 植民帝国主義体制下のプラントハンターは、その体制の始まりとともに始まり、第二次世界大戦の終了とともに体制崩…

グランディフロルム・ハイブリッド系は、ファンシーゼラニウムとか、リーガルゼラニウムと呼ばれることもある。この花は、アリスト・ビューティという。 コロンブスのアメリカ発見以降の大航海時代を経て、香料の探索から帝国主義的植民地経営へと進んだが、…

この比較的大輪の花は、フリルで縁取られたような花弁が華やかで、とてもペラルゴニウムには見えないが、サンシャイン ('Sunshine') という園芸品種である。 南アフリカ原産の主な植物としては、ペラルゴニウムの他にもクンシラン、フリージア、カラー、ガザ…

ペラルゴニウム属のほとんどは南アフリカ原産だが、18世紀以降のプラントハンターの功績が大きい。 特に旧主国であったイギリスは、インド、オーストラリアや南アフリカから珍しい植物をたくさん持ち帰った。 今ではペラルゴニウムの園芸品種も盛んに作ら…

ピンクの花がたくさん集まって咲き乱れるこの花は、エンジェルアイズシリーズのビオラという。 ビオラに似た品種も多く、色合いや斑紋の大きさに微妙な変化がある。 どれも初夏の庭先・玄関脇でよく見かけられ、小ぶりで可愛らしい。

今まで見てきたように一般にゼラニウムと呼ばれるペラルゴニウム属の花の種類はたくさんあるのだが、逆に一般にペラルゴニウムと呼ばれているのは、グランディフロルム・ハイブリッド系である。和名がナツザキテンジクアオイというように、4月から7月の一…

高幡不動では菊祭りも開かれていたので覗いてみた。 菊花展の中心は頭花の径が18cm以上の大菊であり、とりわけ厚物(盛り上げ咲き)がどっしりして重量感がある。 厚物の外側に走り弁が付いたものは厚走りという。大菊を短く育て、1株に1花咲かせたも…

土方歳三家の菩提寺である高幡不動尊金剛寺は、真言宗智山派の別格本山であり、関東三大不動尊のひとつでもある。 当初の不動堂建立は平安時代初期と伝えられる。重要文化財となっている山門(仁王門、室町時代)に、歳三は子供の頃登って遊んだといわれ、句…

新選組副長だった土方歳三は日野本陣の近くの石田村で生まれた。土方家家伝の骨接ぎ、打ち身薬、「石田散薬」の薬箱を担ぎ、訪問販売をしながら各地で剣道の試合をして修行したといわれる。 土方歳三の墓があるのが近くの石田寺(せきでんじ)。高幡不動尊の…

日野周辺での新選組の史跡めぐりに参加した。日野駅近くの宝泉寺には新選組六番隊長の井上源三郎の墓がある。 家康が設置した八王子千人同心(治安維持の半農半武士)の井上藤左衛門の三男で、新選組に参加し鳥羽伏見の戦いで戦死した。 日野宿本陣は、都内…

最近、アイビーゼラニウムでは、ピカソという品種が多く出回っている。 ルーレッタより赤紫色が濃い目だが、色合いには変化があるようだ。 これは、メキシカトムキャットという品種と思われる。

アイビーゼラニウムには、赤や桃色地に白い模様の入る、覆輪模様の花を咲かせる品種群がある。 1975年、メキシコ生まれのルーレッタ('Rouletta') が最初の品種とされる。 ドイツでは「メキシカーネリン」、日本では「ルーレット」の名で出回っている。…

ペルタツム(Pelargonium peltatum) を親にして開発された系統を、星型の葉がアイビーに似るためアイビーゼラニウム (ivy pelargonium) またはツタバゼラニウムという。 一般に花弁の幅が狭い。葉の質が固く、匍匐性があるため吊鉢に向く。 四季咲きのため、…

この細長い花弁をもつ花は、イングランドバイオレットという。夏の高温にも冬の寒さにも強く、5月から12月まで咲き続け、シルバーリーフも楽しめる。 花弁に絵の具を吹きかけたような模様の入る品種をペイントボックスという。 これもそのうちのラズベリ…

さらに星咲きが八重になったこの花は、グラフティダブル・サーモンという。 グラフティダブル・ホワイトには、赤い吹きかけ模様が入り風情がある。 これはグラフティダブル・レッド。このグラフティダブルシリーズは、2008年に流通し始めた新品種である。

星咲きの一重を海外では単にステラーと呼んでいる。この白い星咲きの花は、ベクティス・グリッターという。 ベクティス・グリッターの右には斑入り葉の花がある。斑入り葉の園芸品種は特に日本で流行したもので、白やクリーム、赤や混合色の覆輪種などがある…

モミジのような切れ込みのある葉をもつ品種をステラーゼラニウムという。花火や星型の細長い花を咲かせるものが多い。 葉の中央部分が白色になるものを白中斑(なかふ)という。このモミジ葉は赤中斑という。 モミジ葉の株はほとんど矮性で小さく、盆栽のよ…

ペラルゴニウムの花は一重咲きが基本だがもちろん八重咲きもある。特に小さくてバラ咲きのこの花は、アップルブロッサム・ローズハットという。 この花も同じくアップルブロッサム・ローズハットである。花弁が散らず花持ちがよく、葉もつやがある。 ペラル…

ペラルゴニウム属の野生種約280種のほとんどは南アフリカに分布する。1672年にオランダのポール・ヘルマンにより発見され、百年後にはイギリスのフランシス・マッスンによって50種ほど追加された。 これは白地に濃いピンクのブロッチが入るフラワー…

ペラルゴニウム属の園芸品種は数え切れないほどあり、分類法もいくつかある。 大きく分けると、ゼラニウム系(hortorum geranium) 、ツタバゼラニウム系(ivy geranium) 、グランディフロルム・ハイブリッド系(fancy geranium) 、香料ゼラニウム(scented g…