半坪ビオトープの日記


新選組副長だった土方歳三は日野本陣の近くの石田村で生まれた。土方家家伝の骨接ぎ、打ち身薬、「石田散薬」の薬箱を担ぎ、訪問販売をしながら各地で剣道の試合をして修行したといわれる。
土方歳三の墓があるのが近くの石田寺(せきでんじ)。高幡不動尊の末寺で、境内のカヤの巨木付近に「土方歳三義豊之碑」がある。

土方家の墓域の正面右には「歳進院殿誠山義豊大居士」と法名が刻まれた新しい墓碑がある。

石田散薬」は、牛革草(ミゾソバ)を村民総出で採り、よく乾燥させて黒焼きにし、薬研ですりおろした散薬である。池田屋事件の後で、歳三は負傷した新選組の隊士に服用させている。
ただ、熱燗の酒と同時服用するところから、「気」の効果の方が高かったのではとも言われる。
これが浅川周辺の水辺のどこにでも見かけるミゾソバで、リューマチ、止血、鎮痛に効果のあるれっきとした薬草である。ただし、黒焼きにしているため、薬事法改正時に薬効が認められないとされ、製造を取りやめたという。