半坪ビオトープの日記


長い筒型の花を咲かせるのは、ナス科ダツラ属のチョウセンアサガオDatura metel) 。ダチュラ属ともいうが、和名はチョウセンアサガオ属。
チョウセンといっても外来という意味であり、インド原産の一年草である。高さは1.5mになり、花は横向きに咲く。基本の花色は白色だが、これは八重咲き紫色の園芸品種である。
1805年に花岡青洲が乳がん手術に用いた麻酔薬はこの植物からとったもので、海外では薬用に栽培されている。

上向きに咲くこの白い花は、ケチョウセンアサガオ(D. innoxia) 。アメリカ南部からメキシコ北部原産の多年草で、アメリカチョウセンアサガオともいう。これも欧米では薬用として栽培されている。

30cmもの大きさで垂れ下がって咲くこの花は、ブラジル原産のキダチチョウセンアサガオ(D. suaveolens) という。高さ3mにもなる低木で、花がトランペット形のため、エンジェルス・トランペット(angel's-trumpet) とも呼ばれる。これは職場の庭の花で、6月から咲いている。

一般にダツラ(ダチュラ)といえばこの花を指すが、ブルグマンシア(Brugmansia) 属という場合もある。花は黄色が基本で、ほかにも桃色や白色の花も時折見かける。