半坪ビオトープの日記

安房白浜温泉は野島崎周辺に点在するホテルにより泉質や温度も違うが、源泉といっても17度から23度ですべて加温されている。 野島崎からホテルに向かって海岸沿いを歩くと、赤いアロエの花が満開だった。この花は、アロエ・ノビリス(不夜城、Aloe nobil…

ユウゼンギク(友禅菊、Aster novi-belgii)の名で出回っているこの花は、北アメリカ原産の宿根性アスターで、園芸品種が非常に多い。 草丈は20cm以上で1mになるものもあるが、多くは50cm以下の品種が多い。 別名は、英名のニューヨークアスター(New Y…

この風変わりな花は、ヘーベ属の園芸品種で’エトリック・シェパード’(Hebe 'Ettrick Shepherd') という。高さは90cmほどになり、花期は6〜7月。 ゴマノハグサ科ヘーベ属の花は、オーストラリア、ニュージーランド、南アメリカなどに75種ほど分布する…

以前にも取り上げたことのあるこのカヤツリグサは、イヌノハナヒゲ属のシラサギカヤツリ(Rhynchospora colorata) という。 北アメリカ南東部原産の湿地性植物で、花期は5〜10月である。水鉢植えにするととりわけ涼しげである。 白色の葉状総苞を白鷺が飛…

セネキオ属のシロタエギクに似たシルバーリーフに、黄色いアザミのような花を咲かせているのは、ケンタウレア・キャンディディッシマ(Centaurea candidissima) の’マジックシルバー’(Magic silver) という園芸品種である。 ケンタウレア属の和名はヤグルマ…

梅雨時の花、アジサイには数えきれないほど園芸品種があるが、カシワバアジサイ(Hydrangea quercifolia)にもいくつかの品種がある。 カシワバアジサイは、北アメリカ東南部原産の低木で、高さは1〜2mになる。葉は大きく、通常浅く5裂する。装飾花は白色…

エノテラ’アフリカン・サン’という名で出回っているこの花は、アカバナ科オエノテラ(マツヨイグサ)属のペレンニス(Oenothera perennis)という。 北アメリカ東部原産の多年草で、匍匐性なので花壇やハンギングに向いている。 マツヨイグサの仲間で繁殖力…

ベニジオ・アークトティス(× Venidio-Arctotis) の名で出回っているこの花は、いずれも南アフリカ原産のウェニディウム(Venidium)属とアルクトティス(Arctotis)属との属間交配で作られた園芸植物である。ハーレクイン、アルクトチスなどとも呼ばれる。 …

白くて長い雄しべが放射状に多数飛び出ているこの花は、フトモモ科ギンバイカ属のギンバイカ(銀梅花、Myrtus communis) という。 地中海沿岸から南西ヨーロッパ原産の常緑性低木で、高さは2mほどになる。池袋近くの自由学園の庭で見かけた。 花期は5〜7…

花径が約2cmほどしかない極小輪のニチニチソウ(Catharanthus roseus) は、’フェアリースター’という園芸品種で、最近よく出回っている。 中心の白色が丸い紅色種は、チェリーレッドという。 こちらのやや青みがある桃色の花は、アザレアピンクという。 中…

ムスクマロウ(musk mallow) の英名で出回っているこの花は、ゼニアオイ属のジャコウアオイ(Malva moschata) という。ヨーロッパ中・南部原産の多年草で、花径4cmほどの花を7〜8月頃咲かせる。 麝香に似た香りがするためジャコウアオイという和名になっ…

早くも7月になったが、6月中に近所で見かけた花をいくつか取り上げておく。 この深紅の花は、スカビオサ属(マツムシソウ属)のセイヨウマツムシソウ(Scabiosa atropurpurea) で、一般にスカビオサと呼ばれる。 ヨーロッパ西部原産の一・二年草だが、暑さ…

赤い花の姿からストロベリートーチあるいはストロベリーキャンドルとも呼ばれるこの花は、マメ科のトリフォリウム・インカルナツム(Trifolium incarnatum) という。属名は、ラテン語 tres(3)と folium(葉)に由来し、3小葉にちなむ。つまり、三つ葉の…

オシロイバナ科イカダカズラ属のブーゲンヴィレア(ブーゲンビレア)は、南アメリカに14種ほど分布している。ブーゲンビリアとも呼ぶ。 一般によく栽培されているのは、グラブラ(Bougainvillea glabra)かその交雑種のバッティアナ(B. buttiana) 、刺の…

リナリア属のヒメキンギョソウは以前に紹介したが、こちらが一回り大きいゴマノハグサ科アンティリヌム属のキンギョソウ(Antirrhinum majus) である。英名は、snapdragon と竜に例えている。 南ヨーロッパなどの地中海沿岸地方原産の多年草であるが、園芸上…

6月になったが、5月に見かけた花を少し取り上げる。カタバミ科のカタバミ(オクサリス)属の花は、約800種あり、全世界に広がり日本にもカタバミ(Oxalis corniculata) や、ミヤマカタバミ(O. griffithii) など5種の自生種がある。多くの園芸種がある…

たくさんの小花を集めて球状花序として咲いているこの花は、ブルーレースフラワー(Blue lace flower)という英名で出回っている、セリ科のトラキメネ・カエルレア(Trachymene caerulea) である。属名は、ギリシア語 trachys(粗い)と meninx(膜)に由来…

20cmほどの純白の総状花序をたくさん垂れ下げているのは、エゴノキ属のハクウンボク(Styrax obassia) という。日本、朝鮮半島、中国に分布する落葉高木で、高さは8〜15mほどになる。 花期は5〜6月、5深裂の花冠は約2cmで、芳香のある花を20ほど…

鮮やかな黄色の花を円錐花序として立ち上がらせたこの花は、ジャケツイバラ属のジャケツイバラ(蛇結茨、Caesalpinia sepiaria var. japonica) という。 カエサルピニアという属名は、イタリアの医者、植物学者であったチェザルピーノの名にちなむ。種名は、…

クレマチス属の花は、世界中に約250種あり、日本にもカザグルマ(Clematis patens) やセンニンソウ(C. terniflora) など数種自生する。この野性的なクレマチスは、本州、九州の山地に自生するハンショウヅル(C. japonica) という。先日、板橋区の赤塚植…

小さなアヤメ科のこの花は、シシリンキウム・カリフォルニクム(Sisyrinchium californicum) という。属名は、近縁のアイリスのある種の古代ギリシア名に由来するといわれる。和名は、ニワゼキショウ属という。ニワゼキショウ(S. rosulatum) は北アメリカ東…

ここで5月中に見かけた花を少し紹介しておく。ボンボンのような小花をたくさん咲かせているのは、キク科のコツラ・バルバタ(Cotula barbata) という。南アフリカ原産の耐寒性のある一年草で、花期は3〜6月と長い。夏の高温多湿には弱い。 別名ハナホタル…

この風変わりな花は、ミズキ科のハンカチノキ(Davidia involucrata)という。属名は、フランス出身の神父、生物学者であるアルマン・ダヴィットの名にちなむ。 中国の四川省、雲南省原産の落葉高木で、花についた白く大きい2枚の苞葉が垂れ下がるので、日…

チューブ状の花を咲かせているこの花は、ハエモドラム科アニゴザントス属(Anigozanthos spp) の通称カンガルーポー (kangaroo-paw) の園芸品種で、ジョーイ・メルボルン(cv. Joey melbourne) のイエロー種である。英名のポー(paw)は「足」の意味で、カン…

ピンクの小さな花は、キキョウ科のヒプセラ・レニフォルミス(Hypsela reniformis) という。南アメリカ原産の匍匐性多年草で、横に広がっていく。花期は5〜7月とされる。 花には深紅の脈が目立ち、1cmほどの小さな花を多数咲かせる。葉は光沢のある緑色で…

菱形の4つの花弁が印象的な淡黄色のこの花は、エッショルチア・カエスピトサ(Eschscholzia caespitosa) の園芸品種で、エスコルチア'ミニチュアサンデー'の名で出回っている。和名は、ヒメハナビシソウという。属名は、ロシアの医師・自然科学者のエッショ…

濃青色の鮮やかなこの花は、ハゼリソウ科ファケリア属のカンパヌラリア(Phacelia campanularia) という。一般にはファセリア'ブルーシンフォニー'という名の園芸品種が出回っている。カリフォルニア原産の一年草で、高さは30cmほど、花期は6〜9月とされ…

クリームイエローのつぼみから真っ白な花を咲かせるこの花は、キク科オステオスペルマム属の園芸品種で、’ザイール・ヴァリエガータ’(Osteospermum 'Zaire Variegata' ) という。アフリカ原産の半耐寒性宿根草で、高さは30〜50cmになる。 花期は3〜6…

浜名湖周辺の記事は一時中断し、4月中に見かけた花をいくつか紹介しておきたい。 少し光沢がありしっかりした花姿の淡黄色のこの花は、クリサンテムム(キク属)・ムルチコーレの園芸品種で、’ムーンライト’(Chrysanthemum multicaule 'Moon Light') とい…

’ゴールドコイン’という名で流通しているこの花は、アステリスカス・マリチムス(Asteriscus maritimus) という。別名、オドントスペルマム(Odontospermum) という。 カナリー諸島、地中海沿岸原産の耐寒性多年草で、花期は4〜6月である。