半坪ビオトープの日記


安房白浜温泉は野島崎周辺に点在するホテルにより泉質や温度も違うが、源泉といっても17度から23度ですべて加温されている。
野島崎からホテルに向かって海岸沿いを歩くと、赤いアロエの花が満開だった。この花は、アロエ・ノビリス(不夜城、Aloe nobilis) という人気種で、木立アロエ以外では最もよく見かけるアロエであるが、これほど多くの花を咲かせる大株には滅多にお目にかからない。

道端にはテンニンギク属のテンニンギク(天人菊、Gaillardia pulchella) が野生化して咲いていた。原産は北アメリカ東南部からメキシコ北部で、花期は7〜9月とされる。英名は、Firewheel あるいは Indian blanket という。赤色の花弁に黄色の覆輪が鮮やかでよく目立つ。モンキチョウも密の味が気に入っているのか、なかなか逃げない。

ホテルの近くで大きなオニグモが数匹、ほぼ1m毎に大きな網を張っているのに出会った。手足を除いた体長だけでも2cmを超えていた。

使われていない駐車場にソライロアサガオ(Ipomoea tricolor) が伸び伸びと広がっていた。中央アメリカ原産の多年草で、花期は8〜10月とされるが、最近は初夏から晩秋までよく見かける。

バス停で海女コンテストのポスターを見ながら、老女に海女の話を聞いていたら、「私は現役の海女だよ。素潜りはつらいから、最近は若い人はいないよ」などと苦労話をいくつか聞くことができた。

千倉に向かうバスから、千倉の夏祭りに使う山車や神輿の準備の様子を見ることができた。