半坪ビオトープの日記


赤い花の姿からストロベリートーチあるいはストロベリーキャンドルとも呼ばれるこの花は、マメ科のトリフォリウム・インカルナツム(Trifolium incarnatum) という。属名は、ラテン語 tres(3)と folium(葉)に由来し、3小葉にちなむ。つまり、三つ葉のクローバーである。

英名は、Crimson Clover といい、和名はベニバナツメクサという。ヨーロッパ南部原産で、耐寒性が強く、5月頃に赤い花穂を伸ばして咲く。

普通クローバーと呼ばれるのは、このシロツメクサ(T. repens) である。ヨーロッパ原産の多年草で、牧草として世界中で育てられる。
日本へは江戸時代にオランダ船がガラスの器物を運ぶとき、破損防止のためこの枯れ草を詰めてきたので、その名がついた。
三つ葉のクローバーは、キリスト教では三位一体に結びつけて教会装飾のデザインにもよく用いられた。一般に魔除けの効があるといわれ、特に四葉のクローバーは形が十字架に似ていることから幸運の護符とされる。肌身につけていれば災いを逃れ、旅立つ人の靴に入れておけば旅路安全、乙女が右の靴に入れておけば最初に出会う男と結ばれ、また、種々の病が治るなどとヨーロッパではいわれてきた。