半坪ビオトープの日記


一般にハマカンザシと呼ばれているこの花は、イソマツ科のアルメリア・マリティマ(Armeria maritima) という。アルメリアという属名の由来には諸説あるが、古代ケルト語の「海に近い」という意味と言わわれることが多い。
中部ヨーロッパ、北アメリカ原産の多年草だが、イギリスを含めたヨーロッパの海岸に多い。長さ20cmほどの花茎の先に直径2cmほどの頭状の花序をなす。

花期は3月〜5月で、耐寒性はあるが夏の高温多湿に弱い。花色は桃色が基本で、赤色や白色も出回っている。日本には明治時代に渡来した。

こちらの淡桃色の花は、アルメリア・カエスピトサ(A. caespitosa) という。和名はマツバナデシコだが、園芸上はヒメカンザシの名で流通している。
スペイン、ポルトガル原産で、花期は4〜6月。草丈は数cmで茎が地上を這い、2cm程の葉がクッション状に広がるので、ロックガーデンに向く。