半坪ビオトープの日記

生物

ビオトープにいつでも飛び回っているのがこのヤマトシジミだ。小さくてすばしこくあちこち飛び回るので、クモの巣に引っかかるぞと思うまもなく、本当に引っかかってしまった。蝶の翅の振動が伝わると同時に、するするとジョロウグモがやってきて糸を巻いた…

ビオトープのジョロウグモは朝方せっせと網を張っていることがある。毎日網を張り替えるという、同じコガネグモ科のオニグモとは違い、たまに張り替えるだけだが、部分的な補修は随時している。これはコガネムシを捕食したところ。8mmほどのヒメビロウド…

房総の館山から連れ帰ったジョロウグモはビオトープの椿の枝を中心に網を張ってすっかり住み着いた。オス・メス番いで連れ帰ったはずだが、元気な姿はメスだけだ。3ヶ月ほど前にジョロウグモのオスがどこからかやってきて網を張ったことがあった。1週間後…

館山野鳥の森の西の平地には田んぼが広がっていて、刈入れが間近だ。浜辺に近いところは幅広い防砂林が続いている。小さな漁港を取り囲むひっそりとした過疎の家々の路地を散歩すると、ウンカやハムシなどの小さな虫がたくさんいてあきない。また、それを狙…

房総のひなびた漁村では子供の姿も少なくなった。それでも毎年訪れていると、1・2件の家が建て直されていくのがわかる。野鳥の森だけでなく田んぼの脇や家々の庭のはずれに虫たちは生き生きと生活している。これはコガタコガネグモのメスの背中側だ。赤と…

海辺の草地で見かけたナガコガネグモのメスは、コガネグモより腹が長く(体長25mm)背の模様は黒・黄色・白銀色の帯がとても鮮やかだ。クモ類全体のなかで、ジョロウグモと女王の座を競える美しさがある。オスはジョロウグモと同様、メスの半分の大きさ…

房総半島も南端に近づくと丸い丘陵が多くなり、スダジイ・ヤブツバキなどの暖帯林になる。館山野鳥の森の周辺では、マテバシイ・コナラ・ヤブニッケイ・トベラなども多い。ジョロウグモのほかにも丸網を張るクモがいろいろいる。これはコガネグモのメスで、…

房総の浜辺の近くを朝早く散歩していると、道端の木々の合間にクモの巣をたくさん見かける。特に多いのがジョロウグモで、大きめのメスが中央にでんと構え、隠れるように小さめのオスが控えている。模様もオスは薄茶色で地味なのに比べ、メスは黒と黄色のま…

トンビの舞う房総の浜辺にはハマボウフウやボタンボウフウがたくさん咲いている。すでに白い花は咲き終わり種ができつつある。これはセリ科の害虫、アカスジカメムシがボタンボウフウに群がっているところだ。 ビオトープでは、ヤマアカガエルの「アカ」と「…

昨日から一泊、館山市郊外、外房の相浜という海辺の民宿で、読書会の合宿をした。近くには野鳥の森があり、軽くハイキングしたり、静かな浜辺で泳ぐこともできた。生き物は蝶やトンボやクモが主だがこれからいくつか紹介していく。この蝶はテングチョウとい…

6月にヌマエビと一緒に数えた、名前の分からない水生ワラジムシは、ミズムシということがわかった。ワラジムシ目のミズムシ科で約30種いるという。大きさは大きいものが8mmあり、藻などの植物性プランクトンを食べ、水中の落ち葉の上をよく歩いている…

イモリの4匹がエサのアカムシを食べようと集まっている。「テン」「アカ」「クロ」「シマ」という名前も付けてはいるが、赤い腹模様をみなければ見分けがつかない。目が悪く、アカムシを踏んづけたり通り越したりして中々食いつけない。ようやく目の前にし…

我が家の内にハエトリグモはかなりいる。ハエを捕まえるというので大事にしてきた。白と黒のまだらはほぼ拮抗していて、シラヒゲハエトリグモと思っていた。ところがビオトープに真っ白なハエトリグモを見つけた。よく調べると、これもシラヒゲハエトリグモ…

池が四つもあると蚊が多くて困る。殺虫剤はあまり使いたくないので、いつも刺されてからたたいている。中央の池には野生のメダカが三匹いるが一向に増えない。そこで市販のクロメダカを買い求め、二匹ずつ分け入れた。メダカは卵も子供も食べてしまうといわ…

玄関脇に大きな火鉢が置いてある。もちろん灰が入っているわけではなく、水が張ってある。真ん中にミソハギの株があり、周りに欠けた植木鉢が伏せられている。そこにアメリカザリガニとタニシを放しておいたのだが、とっくに死に絶えたと思ってここ1年ほど…

ギンブナとタモロコはいつも同じ隠れ家に一緒になって隠れている。ところが、餌のアカムシを落とすと大きいギンブナの方が目ざとく食いついてしまう。ようやく小さいタモロコがアカムシに食いついた。水草も食い尽くしてしまったので補充しよう。

黒地が多く赤地が最も少ないので「クロ」と呼ぶ。一番太っているので雌と思う。一月ほど前にたった一個産み付けられた卵は、隔離しておいたが孵化することなく小さくなって消えてしまった。無精卵だったのだろう。イモリは自分の卵を食べてしまうといわれる…

たった4mmほどのキウイヒメヨコバイに栄養を吸い取られ、すっかり衰弱したキウイの大木をとうとう伐採してもらった。キウイの根元には大小の植木鉢が散乱していたので、朝方片付けていたら、アカガエルが突然飛び出してきた。ここ2ヶ月ほどほとんど見か…

アカハライモリの「アカ」とは芸のない名前だが、四匹の中では最も赤い。アカハライモリはニホンイモリとも言い、日本固有種で東北から九州まで棲息している。ほかに奄美・沖縄には、シリケンイモリというオレンジ色のイモリもいる。アカハライモリは、腹に…

イモリの名前を考えていたが中々決まらない。背中が黒く腹が赤いので、アカハライモリともいわれるが、そのアカハラ模様の単純な見た目で付けることにした。最も赤いものを「アカ」、最も黒いものを「クロ」、黒模様が赤い海に島のように浮いているものを「…

先週二回目の放流をするときに、池からオタマを採るのに手間取ったが、その際ほかにもいろいろな生き物が取れた。中央池からは、メダカが3匹、ヌマエビが7匹、カゲロウの幼虫が2匹、モノアラガイが大小で20匹、他にワラジムシに似た名前の分からない虫…

飼育箱の五匹のカエルは天井の窓を開けると元気よく跳ね回る。カエルを入れる前には、置いたメロンにショウジョウバエが数十匹と群がっていたが、カエルが増えてきたらほとんど寄り付かなくなってしまった。カエルが何度も飛びついて逃げてしまったのだろう…

2号、3号、4号とカエルは四匹になった。玄関先に置いてある、30×40×20cmの飼育箱に一緒に入れたが狭く感じる。いざとなると20cmは跳ぶからだ。しかし、餌のハエを絶え間なく供給するには、天然のショウジョウバエを寄せ集めるこの方法しかな…

小さなカエルはとても可愛らしいが、生きた餌しか食べないので悩ましい。飼育箱に入れたメロンにはショウジョウバエがたくさん群がっているのだが、カエルはそっぽを向きっぱなしなので食べているのかどうかは分からない。手足が出たオタマは3匹になった。…

大きな水槽は陸あり水ありでイモリの天国のようだ。四匹が元気よく歩き回るので、大小二匹の魚はひっそりと隠れている。魚がかわいそうなので小さな水槽に分けることにした。イモリは人を見ると寄って来る。餌がもらえると分かっているのか分からない。アカ…

ミニビオトープで最も古株なのがこのタモロコだ。川で捕ったときは2cmの稚魚だったので名前が分からなかった。翌年には4cmになり、もう5年経った。体の模様をはじめて確認し、タモロコだとわかった。同じく2cmの稚魚だったキンブナは、徐々に大き…

大きな水槽に砂を斜めに敷き詰め、陸上部分も設けてイモリ四匹を放した。外の池からも魚を二尾移した。セリや水草、小さな岩もセッティングした。イモリは上機嫌であちこち探索し、あるいは岩の上で休憩している。餌の赤虫(ユスリカの幼虫)をあげても取り…

三つの池の中の様子はそれぞれ違う。大きな池(小さな池の1.5倍)は水の供給も出来るし水草もコケも多く、モノアラガイやヌマエビやヤマアカガエルや百五十匹のオタマも含め生き物が一番多い。その下の中位の池は、日当りが悪いせいか水草が増えず、魚が…

昨日、八海山からの帰り道、ヌマエビ20匹とマツモムシ1匹を採集した。ヤマアカガエルのオタマのいる池に分けて放した。大きなガムシとミズカマキリも見つけたが、いかにも凶暴な姿なので連れ帰らなかった。

雨上がりに採集したミミズ50匹を水槽のイモリに与えたらよく食べた。ヤマアカガエルのオタマジャクシは卵塊からはみ出て水槽の底に横たわっているものが多くなった。