半坪ビオトープの日記

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

10枚の白色の花弁がフランネルのようにソフトな感じがするこの花は、セリ科アクティノツス属のヘリアンティ(Actinotus helianthi) という。 オーストラリア東南部原産の多年草で、耐暑性、耐寒性に優れ育てやすい。数年前に日本で高さ30〜40cmの矮…

一坪に満たないビオトープには大小4つの池があるが、どれもそれほど大きくはない。今朝がたそっと覗いてみたらほっそりとしたヤマアカガエルが二番目の池で体を伸ばして浮かんでいた。 去年の9月に見かけた二匹のヤマアカガエルのうちの2代目のアカ、つま…

黄色いこのスイセンは、近年よく出回っている’テターテート’(Tête-à-tête) という園芸品種で、キクラミネウス(Narcissus cyclamineus) 種が元になっている。ティタティタともいう。小ぶりで寄せ植えや鉢植えに向く。 去年の今頃見かけたこの白い水仙は、ニ…

昨日は最高気温が15度近くと急に暖かくなり、今日の未明にヤマアカガエルの初鳴きがあり目が覚めた。ケロロロロケロロ、ケロロロロケロロと懐かしい鳴き声だ。 去年は2月14日の春一番翌日と今までに一番早い冬眠明けで、その日に産卵したが二つの卵塊の…

冬の寒さの中でも元気に花を咲かせているのは、キク科エウリオプス属のペクティナツス(Euryops pectinatus) という。一般にはユリオプスデージー(ユーリオプスデージー)と呼ばれているが、属名は、ギリシア語 euryops (大きな目を持つ)に由来し、頭花が…

一般にクリスマスローズ(Chrismasrose) とよばれるのは、ヘレボルス属のニゲル(Helleborus niger) という種で、長い花柄の先に1〜2個の白い花を横向きに咲かす。 ヨーロッパ中部から西アジアが原産であり、花期は12月〜3月と長い。 こちらの茶色がか…

このマーガレットは、ボンザマーガレットのオペラ咲きのサクラという品種である。 ピンク色の八重咲きで花つきがよい大株に育っている。 こちらの黄色い花は、レモンイエローという品種である。

冬場でも元気に咲いているこのマーガレットは、オーストラリアで育成され2006年ごろからサントリーが売り出している新ブランドのボンザ(Bonza) シリーズのひとつである。 これはオペラ咲きのルビーという品種で濃赤色の八重咲きである。 こちらは同じシ…

以前、白花と赤花のカルナ・ブルガリス(Calluna vulgaris) を取り上げた際に、ヨーロッパでは茎葉を観賞する品種も多いと書いたが、主な品種が揃って植えられているのを見つけた。 和名では、ギョリュウモドキ、一般にはカルーナ・ブルガリスと呼ばれている…

先日、プリムラ・ジュリアンのルルシリーズにチョコエッジおよびレッドエッジがあるのを取り上げたが、今度はパープルエッジを見かけた。 パープルエッジには紫色の濃いものと淡いものがあるようだ。 下の桃色の花は、ピンクエッジとでもいうものと思われる。

花径3cm以上となるプリムラ類の中では大輪のこの花は、プリムラ・オブコニカ(Primula obconica) という。 中国西部からヒマラヤにかけて分布する多年草で、花色は桃色、赤、淡紫、淡青、白、サーモンなど淡い色合いの園芸品種が多い。 プリムラは一般に…

一般に西洋サクラソウと呼ばれているこの花は、プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides) という。 プリムラ属の花は実生、株分け、根伏せなどいろいろな方法で増殖でき、多年草だが夏を越すのは難しい。 このマラコイデスはこぼれ種でもよく繁殖するの…

あまり見かけないが、プロムラ類の中では原種の風情がよく漂うこの花は、プリムラ・プラエニテンス(Primula praenitens) という。耐寒性があり、和名はカンザクラ(寒桜)という。 雨や雪にあてないようこまめに面倒を見ているというだけあって、たいへんこ…

アロエには斑入りの種類も多く特定しにくいが、この細かい斑入り種は、アロエ・ブランドライエンシス(Aloe brandraiensis) と思われる。 南アフリカのトランスバール州原産である。

この平べったいアロエは、アロエ・サポナリア(Aloe saponaria) という。南アフリカ南部原産で、葉には白い斑が入り、そりながら横に広がる。別名、シャボンアロエとか明鱗錦ともいう。 日本でよく見かけられるのは、今まで取り上げてきた、木立アロエ、アロ…

アロエ属には300種以上あり、原産地は南アフリカとマダガスカルが中心で、アフリカからアラビア半島にかけて自生する。 日本でもよく見かける木立アロエを含み、アロエ・ベラだけを除くほとんどすべてのアロエが、ワシントン条約で輸出入を制限されている…

アロエはトニック、石鹸などの化粧品のほか、日本薬局方で瀉下剤として認められ便秘薬にも混用される。さらに、アロエ酒、ジュース、ヨーグルト、アロエ蜂蜜などの食用にも使われている。 主に食用とされるアロエは、一般にアロエ・ベラ(Aloe bera) と呼ば…

炎のように赤い総状花序をなして花開いているのは、ユリ科アロエ属の木立アロエ(Aloe arborescens) という。南アフリカ原産の多肉性低木で、明治初年に日本に渡来し、西南日本の太平洋岸には野生化しているところがある。 花期は12月から2月。先日、おり…

熱海梅園の園内には梅園5橋、6名木、梅見の滝、記念碑、句碑、美術館など見所が多い。 松尾芭蕉の「梅の香にのっと日の出る山路かな」という句碑もあるのだが見過ごしてしまった。 また、平成12年秋に森首相と金大中大統領の日韓首脳会談が熱海で行われ…

このサクラは熱海市内のあちこちに咲いている熱海桜だが、本当はインドのアッサム州ダージリン原産の寒桜(Prunus × kanzakura) の一種といわれる。 1月上旬に咲き始め2月上旬が見ごろという、沖縄の寒緋桜と並んで日本で一番早く咲くサクラである。 梅林…

300種ものウメの分類法にも諸説あるが、主な説は、野梅性(やばいしょう)、豊後性、杏性、紅梅性の4性分類と3系9性分類である。 後者は、豊後性と杏性を統合し、紅梅性を緋梅系のもとに細分したものである。 それぞれに一重や八重咲きがあり、枝垂れ…

サクラ属のウメ(Prunus mume) の形容語は、江戸時代の呼び方のムメに由来する。万葉集では「ウメ」だが平安時代から江戸時代にかけては「ムメ」と発音されていたといい、シーボルトの命名である。 中国原産だが自生地には諸説ある。殷の遺跡(B.C.14-12) か…

八重咲き中輪で濃紅の鹿児島紅は、花弁が三重になり花糸も赤い。その次に濃い紅色のウメは、同じく八重咲き中輪のこの緋の司(ヒノツカサ)であろう。 梅園の花色の内訳は、八重野梅(56)、白加賀(51)などの白が282本、紅104本、濃紅39本、淡…

総面積4.4haの園内にはウメの木が60品種、早咲き265本、中咲き105本、遅咲き87本の合計457本ある。 1月9日から3月7日まで開かれている梅まつりの中ほどで、早咲きが満開、中咲きが3分咲きくらいだった。 いろいろな花色があるが、いま…

日本で最も早く11月にはウメが咲き始めるので有名な熱海梅園のウメを見てきた。 熱海梅園は、明治19年(1886)に横浜の豪商茂木怱兵衛を中心に開設され、100年以上の歴史がある。 開設後間もなく皇室財産となり、戦後には国有財産に、その後熱海…