半坪ビオトープの日記


サクラ属のウメ(Prunus mume) の形容語は、江戸時代の呼び方のムメに由来する。万葉集では「ウメ」だが平安時代から江戸時代にかけては「ムメ」と発音されていたといい、シーボルト命名である。
中国原産だが自生地には諸説ある。殷の遺跡(B.C.14-12) からウメの核が見つかっている。前漢の時代には鑑賞されていたという。
奈良時代初期の記紀には記載がないが、万葉集には118首も詠われているので、奈良時代初期には既に渡来していたと考えられている。
八重咲き中輪のこの八重寒紅(ヤエカンコウ)は、野梅系という。

八重寒紅の花弁は波打ち、花糸は淡紅色である。

ウメの園芸品種は300種ほどあるといわれるが、名札がなければ皆目見当がつかない。