半坪ビオトープの日記


あまり見かけないが、プロムラ類の中では原種の風情がよく漂うこの花は、プリムラ・プラエニテンス(Primula praenitens) という。耐寒性があり、和名はカンザクラ(寒桜)という。
雨や雪にあてないようこまめに面倒を見ているというだけあって、たいへんこぎれいな株に仕上がっている。

中国の四川省原産なので、旧名はシネンシス(P. sinensis) といい、園芸上はまだその名で流通することが多い。日本には明治時代初期に渡来した。

花冠の縁がギザギザになるものや、葉が縮れてシダのような葉になるもの、八重咲き、白花種など、プラエニテンスには多くの園芸品種がある。この朱赤色の花は、フィンブリアタ系(var. fimbriata) のカーディナル(Cardinal) という品種と思われる。