半坪ビオトープの日記

宇奈月温泉へ


富山地方鉄道立山駅を出発すると、すぐ常願寺川を渡る。すると右手の常願寺川が谷の奥から流れてくる称名川と合流する。どちらもここ数日の雨で水は濁っている。

やがて、有峰口駅の先の千垣橋梁で常願寺川をふたたび横切って、徐々に富山湾に向って北上する。右手に見える芳見橋を渡って、右手に谷を上がっていくと、立山信仰の起点の一つである芦峅寺(あしくらじ)や称名滝の下まで行ける。また、有峰口駅は、薬師岳や雲ノ平への登山口である折立に行くバスの起点でもある。

立山駅から寺田と新魚津を経由して宇奈月温泉駅まで直通するアルペン1号は、立山から宇奈月へ行くのにたいへん便利である。明日は黒部峡谷を見に行く。今度こそ天気がよいことを願う。

宇奈月駅に止まっていたこの電車は、西武鉄道のレッドアロー号の車体を改造したもので、特急「うなづき号」として電鉄富山宇奈月温泉の間に運行されている。

富山地鉄宇奈月温泉駅を出る時に、黒部峡谷ロッコ電車の引込線に客車や貨車が見えるが、宇奈月駅舎は250mほど離れている。

駅前には黒部川電気記念館があり黒部峡谷電源開発の歴史や自然の姿を紹介しているが、時間の都合で寄らなかった。

記念館の隣には「独楽園」がある。黒部川電源開発を推進した日本電力(関西電力の前身)の初代社長の別荘として建てられたものである。

翌朝、宇奈月温泉のホテルから見下ろした黒部川も、まだ水が濁っているように見えた。宇奈月温泉の北西方向には烏帽子山(1274m)の尾根越に鋲ヶ岳(861m)が見える。

ホテルの正面には黒部川が流れ、想影展望台に渡る想影橋も見える。