半坪ビオトープの日記


吾妻小富士からの下り道から浄土平湿原の彼方に東吾妻山が見渡せる。秋の山草はほとんど枯れて、ヤマハハコの白い花だけが盛りを過ぎて咲き残っていた。いくつかの木々が赤く色づき初めていた。

浄土平湿原も散策してみたが、枯れ野原となっている。振り返ると吾妻小富士が見える。

湿原もかなり乾燥していて、池塘がわずかに残っているだけである。湿原を迂回するように磐梯吾妻スカイラインが走り、小高い丘の向こうには桶沼があるのだが、先を急ぐためその手前で引き返した。

紅葉が始まっているとはいえ赤く色づいた木は少ない。静かな湿原のどこからでも一切経山の噴煙が見える。

磐梯吾妻スカイラインを土湯峠に向かう。浄土平から兎平を過ぎ、最高標高点1622mを通って大きなカーブをいくつも曲がり、やがて磐梯山安達太良山の秀峰二つを竜に見立てた「双竜の辻」に至る。
ここから右には磐梯山(1816m)と猪苗代湖が見える。磐梯山は、大同元年(806)の爆発で富士山型の山が崩壊し、明治21年(1888) に最後の爆発をした活火山で、別名は会津富士あるいは会津磐梯山と呼ばれる。

左には安達太良山(1699m)が見える。このあと吾妻八景としては、猪苗代湖、檜原湖、小野川湖、秋元湖がみえる「湖見峠」、ブナの樹林に流れ落ちる幕滝が見える「天風境」、会津盆地が遠望できる「国見台」と続くが、福島市内を見るために「双竜の辻」から引き返した。