半坪ビオトープの日記

磐梯山、裏磐梯高原


喜多方から裏磐梯高原の檜原湖を経て、時計回りに磐梯山を西から北、東と回って、南麓の押立温泉に向う。喜多方盆地から眺める磐梯山(1816m)は、手前に雄国山(1271m)、猫魔ヶ岳(1404m)があるはずなので、どれが山頂か見極めがたい。

裏磐梯高原の数ある湖沼の中で最大の檜原湖は南北に長く、東岸の小さな湖沼が点在する低地帯には、桧原湖畔探勝路が縦横に延びている。ここはその探勝路の北端に位置する白樺展望台の近くの湖岸である。
この辺りから南に向って長峯船付までの全長約3.4km、1時間ほどの散策コースがあり、途中には裏磐梯唯一の吊り橋がある。

この辺りの檜原湖東岸には、小さな島や岩がたくさん点在していて、湖畔の景色に変化を与えている。

北を眺めると澄みきった湖が遠くまで延びている。

南の磐梯山に向って近づいていくと、木々の間から大きな磐梯山が聳えているのが見える。

磐梯山(1816m)は、猪苗代湖の北に聳える活火山で、裏磐梯から見ると山体崩壊の跡の荒々しい姿を見せている。大昔は富士山型であったが、度重なる噴火と山体崩壊で中央部がえぐれている。明治21年(1888)の水蒸気爆発と山体崩壊では、477人の死者を出し、明治になって初めての近代日本の大災害で、国を挙げて救済、調査が行われた。このときの山体崩壊による堰止で、檜原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼などの裏磐梯の湖沼の多くが形成された。

磐梯山は、会津富士、会津磐梯山とも呼ばれ、日本百名山の一つである。元は「いわはしやま」と読み、「天に掛かる岩の梯子(はしご)」を意味する。南側の表磐梯から見る山体は、会津富士といわれるように整っていて雄大である。

南西麓にある押立温泉に行くのに、南麓の昭和の森にある天鏡台を経由する。天鏡台は、磐梯山麓標高700mにある展望台で、猪苗代湖や南会津を眺められる展望台である。

天鏡台を過ぎたところに磐梯山への翁島登山口がある。磐梯山の登山コースは六つほどあるが、夏山登山では8割以上が磐梯ゴールドライン途中の八方台登山口を利用している。表磐梯からの翁島コースは、猪苗代リゾートスキー場のゴンドラを利用すると時間短縮できる。ここからも猪苗代湖や南会津那須や日光方面の山々が見渡せる。