半坪ビオトープの日記

路地裏の名店、ポークルアトゥアンほか

f:id:hantubojinusi:20191230145726j:plain

路地裏の名店、ポークルアトゥアン

昼食には、バンコクの南西の町外れ、チャオプラヤー川沿いの巨大縁日、アジアティーク・ザ・リバーフロント近くの細い路地奥の食堂、B級グルメで名高いポークルアトゥアンをなんとか探し当てて入った。店の入り口近くにはいくつもプロパンガスの鍋が10以上並んでいる。ガス爆発の被害を少なくするため、台所は屋外に設けられている。これらの鍋の中で蒸されているスープの種類は15種類。創業50年というタイ中華の庶民的な店だ。

f:id:hantubojinusi:20191230143110j:plain

ビーフのスープ

ガイダムという烏骨鶏のスープが120バーツ、そのほかのスープは一皿40〜50バーツという安さ。珍しい海苔のスープもあったが、まずは無難に、ビーフのスープを頼んだ。中華とタイの香辛料が微妙に絡み合い、しっかりと煮込まれていて美味しい。

f:id:hantubojinusi:20191230143548j:plain

パットガパオ

次にパットガパオ。パットガパオムーは、唐辛子とニンニクと豚肉を炒めてナンプラーで味付け、最後に生バジルを絡める。豚肉を使うとパットガパオムー、鶏肉を使うとパットガパオガイという。目玉焼きはカイダオという。

f:id:hantubojinusi:20191230143737j:plain

ヌア・プーパッポンカリー

こちらが自慢料理のヌア・プーパッポンカリー。プーパッポンカリーは普通、蟹の甲羅が乗っているが、蟹の身だけを使ってフワフワの卵でいためたのが、このヌア・プーパッポンカリーだ。

f:id:hantubojinusi:20191230144050j:plain

パッカナームークロープ

最後にカイラン菜と揚げ豚肉の炒め物、パッカナームークロープ。タイではカイラン菜のことをカナーと呼ぶ。ラートカーオ(白米)をつけても50バーツと安い。他に人気のある料理は黄ニラと豆腐の炒め物、クイチャーイカオという。

f:id:hantubojinusi:20191229150247j:plain

ハナチョウジとローレルカズラ

ここでいくつか、単発の写真を載せる。ここは、国立博物館の庭で見かけた石仏と草花。石仏は、鐘か鈴を持っているがその正体は不明。右手の細長く赤い花は、メキシコ原産のラッセリア属のハナチョウジ(Russelia equisetiformis)に違いない。日本でも沖縄や奄美など南西日本で育成されている園芸植物である。右上で大きな葉を広げているのは、アスプレニウム(チャセンシダ)属の熱帯原産のシダ植物で、日本の南西諸島にも生育するシマオオタニワタリ(Asplenium nidus)より一回り大きい。左手前の濃緑色の葉はソテツ属の植物で、日本の南西諸島にも自生する蘇鉄(Cycas revoluta)あるいはその近縁種であろう。右手前の藤色の花は、ツンベルギア属の花だが、タイおよびマレー半島原産のローレルカズラ(Thunbergia laurifolia)であろう。日本でも園芸植物として知られるベンガルヤハズカズラ(Thunbergia grandifolia)と花はよく似るが、葉の形が明らかに違う。ローレルカズラの葉は卵状披針形で、ベンガルヤハズカズラの葉は基部が心臓形で全体は長三角形から広披針形となっている。このローレルカズラの葉は斑入りで、花色も良いので園芸品種と思われる。

f:id:hantubojinusi:20191228150555j:plain

茶色のネコ

このネコは、タイの名店レストラン「Gaa」の店先で見かけた茶色のネコ。他にも黒いネコを見かけた。タイといえばシャム猫をすぐ思いつくが、短い滞在のバンコクの街中では見かけなかった。シャム猫とは日本独自の名前で、海外ではサイミアーズ(Siamese)といい、最近タイネコという品種が出回るようになったが、それはオールドスタイルのシャム猫だという。

f:id:hantubojinusi:20191228112727j:plain

BTSスカイトレイン

こちらはサイアム・スクエアバンコク・アート&カルチャー・センターBACC 向かいを走るBTSスカイトレイン。渋滞知らずの高架鉄道は便利で2路線あり、このサイアム駅で連絡している。他にタイ唯一の地下鉄MRTブルーラインがあり、地上へ出るとパープルラインとして郊外に延びている。高架鉄道との連絡はあるが、チケットの種類が違うところが難点である。

f:id:hantubojinusi:20191228173750j:plain

地下鉄MRTの優先席の表示

電車の座席には日本と同じように優先席の表示がある。MRTにはこのように、僧侶、高齢者、妊婦、傷病者、子供のピクトグラムがある。BTSには僧侶優先席と一般優先席があり、そこには高齢者、妊婦、子供のピクトグラムがある。タイの僧侶優先席が別なのは、僧侶は戒律で女性に触れることを禁じられているからという。他に日本との違いは、タイでは子供が優先者になっていることで、日本では乳幼児連れが代わりに選ばれている。