二日目のディナーは、オープンして一年足らずで2019年にミシュラン1つ星を取得した、現代タイ料理で有名な「Saawaan」。サワンとは、タイ語で天国を意味する。タイ人の女性シェフは、Sujira Aom Pongmorn氏。タイの食材を使い、伝統的なタイ料理の魅力を残しながら、斬新なタイ料理を提供することで一躍注目されるようになった。まずは、メニューに載っていない前菜。キャビアにコブミカンの実を削ったものがふりかけられている。
殻のままのウニが入っている大きなガラスの壺をスタッフが持ってきた。中にはサンゴのかけらか白い石状のものが敷き詰められて海の底を演出している。
日本産のムラサキウニだろうか、アクセントにミントの葉が添えられている。
ゴイプラーというココナツ入り蒸し米をバナナの葉に包み焼いたものに、ディップマンプーマーという蟹味噌(クラブバター)をつけて食べる。
こちらはFERMENTED(発酵料理)。黒豚にキュウリのピクルス。
バイヤナンの葉で包まれたビーフのスープ。
こちらはミヤンバイチャー。キンマの葉にバジルとマッシュルームのペーストを巻いて食べる。ミヤンカムという、屋台料理でも喜ばれる庶民的な一品を優雅に提供している。
これはサトー豆(臭い豆)と呼ばれる、ネジレフサマメノキの実。
サムート・ソンクラームという蟹の肉に、サトー豆の実とコブミカンの葉をミルで挽いた粉をかけて食べる。豆とミルを用意して、目の前で粉にする演出が心憎い。
これもスタッフがウズラを甕から出すパフォーマンス。
料理はCHARCOALED(焼き物)。焼いたウズラにトマトソースをかける。右は青パパイヤだろうか、マコモダケのように見えるが。どちらにしても飾りの色合いが素敵だ。
こちらはローストチキンと焼きナスにゆで卵。ソースはPienuts入りのパナンレッドカレー(Panang Curry)。ジャスミンライスが添えられている。
こちらのデザートは、サマリンドのシャーベットに、ジャスミン、メレンゲのスティックが乗せられている。
これはGluay Nam Waというミニバナナとマンゴーのフルーツデザート。泡だてたココナツミルクの中に浮かぶように置かれている。今まで見たことがある食材や見たこともない食材を自在に調理して、なおかつ客を喜ばせるパフォーマンスが満載の料理に十分満足した。