半坪ビオトープの日記


冬の鍋料理の定番といえば何と言ってもアンコウ鍋だろう。ここ北茨城の平潟港でのアンコウの水揚げは県内一を誇る。
五浦海岸から平潟港にかけてアンコウ鍋が自慢の店はいくつもあるが、お昼は最も人気のある「船頭料理天心丸」に決めた。
漁船を自ら所有し、漁をした魚を存分に使った漁師料理が味わえると評判だ。海鮮丼(1365)の刺身は食べきれないほどたっぷりある。

刺身が食べたいのは山々だったが、やはりご当地自慢のアンコウのどぶ汁(2人前4200)にした。どぶ汁とは、北茨城平潟港の漁師達が船上で食べていたあんこう鍋が始まりで、本来は水を使わずにあん肝と大根などの野菜、味噌だけで作る料理だが、最近は水を使ってもあん肝から出る肝油でスープが濁る鍋もどぶ汁と呼ぶ。

アンコウの身がたっぷり入っていてボリュームがあり、あん肝が多くて濃厚などぶ汁のスープがとりわけ美味しい。最後にご飯と玉子を割り入れおじやにして食べた。

向かいの席で食べているミックス天丼(1260)がこれまた超大盛りで驚くばかりである。高さがなんと30cmほどあり、食べきれない分は50円のパックで持ち帰りにするのだが、それでも入りきらないほどだった。

店の主人はおしゃべりが上手で、食事を楽しくさせてくれるのだが、やはり震災は痛手で、持ち船5艘の内4艘も消失したということだった。