半坪ビオトープの日記

ヤブツバキ

近所の庭の数メートルの高さになるツバキに花が咲いていた。これがヤブツバキ(藪椿)と思われる。豪雪地帯に自生するユキツバキとともに、園芸用椿のもとになった日本特産のツバキの原種である。北限自生地は青森県下北半島といわれる。
古来より野生のままでも観賞価値が高く、庭によく植えられてきたが、その他の用途も広いため随所に植えられてきた。種は椿油として、食用、灯明、薬(漢方、外用軟膏基材)、化粧(頭髪用)などに、花や葉は薬用、幹は堅いので建材、楽器材、彫刻材としても用いられた。
花の少ない冬の鳥媒花として、ヒヨドリメジロなどが花粉まみれになるほどよく集まり、自然に交雑種が増えることになる。