半坪ビオトープの日記

柴原温泉


三峰口から少し戻り、小鹿野に向って北上すると、細い山道の先に数軒の宿が散在する柴原温泉に着く。左の温泉宿が玄関廻りも風呂も榧の木を使っているという風変わりな「かやの家」である。

柴原温泉秩父七湯のひとつで約400年の歴史があり、江戸時代の初めから湯治に利用されてきた。裏に見える建物は130年前に建てられたという柳屋の旧館で、今は使われていない。

内風呂にはふんだんに榧の木が使われていて、気品ある香りとぬくもりが心地よい。

榧の木は古くより碁盤などに使用され、榧の木の風呂は高血圧、中風の予防になるといわれている。露天風呂からは周りの山村風景が眺められ、さわやかな風に吹かれながらゆったりとお湯に浸れる。

八角形の浴槽と長方形の浴槽と、二つの露天風呂が入れ替え制となっていて両方楽しめる。

内風呂も入れ替え制で、両方楽しめる。湯温も熱めと温めの二通りある。

山里のひなびた旅館ながら、岩魚や山菜など地元産の食材を使って料理を工夫している。こんにゃくの炒め煮、百合根茶巾などの前菜、たたき風美雪鱒の向付、粕煮、山菜天ぷらなど質素な献立でも十分満足できた。