半坪ビオトープの日記

鹿島神宮、楼門


参道正面の朱塗りの楼門は、水戸光圀の父・水戸初代藩主徳川頼房により寛永11年(1634)に奉納された。

楼門の扁額は、東郷平八郎の直筆という。

鹿島神宮の楼門は鮮やかな朱色が美しくかつまた豪壮で、熊本の阿蘇神社、福岡の筥崎宮とともに、日本三大楼門の一つに数えられている。
三間一戸入母屋造銅板葺きで、国の重文に指定されている。

楼門の内側、随身の裏側にあたるところにはよく狛犬が置かれているが、御幣とともに稲妻のような変わった置物があった。宝物館には古瀬戸の狛犬や木造狛犬が展示されているが、その代わりに置かれたものかもしれない。
そういえば、鹿島神宮の境内にはざっと見たところ、どういうわけか狛犬が見当たらなかった。

それにしてもこの置物は何だろうか。切り株に稲妻を描いたように見える。鹿島神宮の祭神が武甕槌神であり、古事記では建御雷神、日本書紀では武甕雷男神とも表記されるので、雷神を象徴しているのではと思う。

楼門をくぐってすぐ右手に大きな次郎杉が空高く聳えている。御神木に次いで高樹齢の杉で、樹齢は約700年、樹高40m、胸高周囲6mとされる。鹿島神宮には胸高直径1m以上の杉が約200本あるといわれる。

その次郎杉の根本の左に芭蕉の句碑がある。
名月や鶴脛高き遠干潟 芭蕉