半坪ビオトープの日記

吉見観音、三重塔


現存する三重塔は、寛永年間(1624~43)に杲鏡(こうきょう)法印によって建立されたもので、本堂・仁王門・大仏等の中で最も古い。総高約24.3 m方3間の三重塔で、基壇は設けられず、心柱は初重天井上の梁で支えられている。屋根は杮葺であったが、銅板葺に改められている。初重の面積は高さに比較して非常に大きく、各重の面積の縮減も程よく、軒の出が非常に深いので塔全体にどっしりとした安定感を感じさせる。内部には四天柱・来迎壁があり、誕生釈迦尊像を安置しているという。
最初に源範頼が建立した三重塔は、高さが16丈(約48m)もあったというから、2倍の大きさだったことになる。

三重塔の裏手には、代々の住職の墓と思われる五輪塔がたくさん並んでいた。中央の宝篋印塔は宝暦と年号が読める。

さらに奥に進むと、最近建てられたと思われる八起地蔵尊像が祀られていた。

その隣には鐘楼が建っていたが、本堂の裏手の薄暗い森の中に建っていることが異様に思われた。

本堂手前右手にあるこの阿弥陀如来像は、寛政3年(1791)鋳造で、高さは約3mあり、吉見大仏と呼ばれている。

この大きな五輪塔の詳細はわからなかった。

仁王門の右脇には六地蔵がある。雨除けの建物の中に安置されているのは珍しい。

こちらは薬師如来を祀る薬師堂である。

こちらは聖徳太子を祀る太子堂である。