半坪ビオトープの日記


弘前市立図書館の裏手に、現存するもの、しないものを含め1/10のミニチュア建造物が14棟も展示されている。
上に八角形の塔が設けられている左奥の建物は、明治26年に立てられた「角み」呉服店である。解体されて現物は残っていない。
手前の白い外壁の建物は、旧弘前郵便局を裏から見たところである。

この青森銀行記念館(旧五十九国立銀行本店本館)は、明治37年(1904)に棟梁堀江佐吉により設計された建物で、防犯・防火のために数々の工夫がされている。現物が市内に保存されている。

手前の赤い外壁の日本聖公会弘前昇天教会は、イギリス国教会の伝統を引くプロテスタント系の教会で、大正10年に立てられたゴシック洋式の聖堂は、アメリカ人の設計である。これも現物が残っている。
二番目の建物は、旧弘前郵便局。複雑に屋根が入り組んでいるこの建物も解体されて現物は残っていない。
黒い尖塔がある一番右の建物は、大正時代に立てられた慈善館という、青森初の活動写真館である。

これは旧弘前市役所。一見洋風だが、屋根が入母屋、外壁は下見板貼りと和洋折衷な建物である。現物は残っていない。

この建物は旧弘前図書館のミニチュアである。現物より屋根が黒く、窓枠の緑も濃い。現物の屋根は、黒く錆び付いていたので赤く塗り替えたのではないかと思う。