半坪ビオトープの日記


弘前城の南に位置するのが最勝院五重塔である。寺名は金剛山光明寺最勝院といい、津軽真言五山の筆頭である。仁王門の左手に五重塔が見える。
ここには観光館より無料の観光用貸自転車で来たが、いくつかのステーションで乗り捨ても可能なため、とても便利である。

この五重塔は、津軽統一の戦いで亡くなった人々を、敵味方の区別なく供養するために、三代藩主信義が寛文7年(1667)に建てたものである。

高さ31.2mもある五重塔は、江戸時代の日本最北の五重塔であるとともに東北一の美塔と讃えられ、国の重文に指定されている。初層には大日如来が安置されている。

最勝院は明治初期の神仏分離まで八幡宮別当寺院として寺務を勤め、領内寺社の総取締りを行う僧録所として最高の寺格を誇り、弘前藩から寺領300石を給された。

境内には聖徳太子堂のほか、明治の洋風建築物を数多く建てた棟梁、堀江佐吉の顕彰碑もある。左に立つ、高さ7mにおよぶ巨大な石碑である。

隣には八坂神社がある。祭神は須佐之男命、櫛稲田姫命ほかで、もとは大円寺牛頭天王として祀られていて、神仏分離で現社名になった。