半坪ビオトープの日記


長崎神社の右隣の金剛院は、聖弁和尚によって大永2(1522)年に開創された真言宗豊山派の寺院で、正式には蓮華山金剛院佛性寺という。
門前には1948年、不動明王のお堂、長崎不動尊が建てられている。

病気平癒や災害の除去などの願いをかなえてくれる仏様として信仰を集め、駅前通りに面しているので通りがかりにお参りしている人が多い。

金剛院は、天明の大火の際に江戸市中の多くの罹災者を助けた功績で、徳川10代将軍家治に朱塗りの門を許可され、村民から赤門寺の名で親しまれた。
江戸末期には智観比丘尼により寺小屋が開かれ、この地の庶民教育の創始者として讃えられている。

境内にある2基の板碑のうち1基には阿弥陀如来の画像が、もう1基には永享12(1440)年の年号が刻まれ、歴史と文化を伝える豊島区の貴重な文化財となっている。