半坪ビオトープの日記


八国山は、コナラやクヌギエゴノキ、リョウブ、ヤマザクラなどの雑木林となっていて、下草にはクマザサが群生している。野鳥や昆虫も多そうだ。
階段状の上り坂の尾根道を数分歩いていくと、やがて平らになり、右手に「元弘青石塔婆所在趾」の碑が見えてくる。

元弘3年5月15日、武蔵・分倍河原府中市)、18日、相模・村岡(藤沢市)の合戦で亡くなった、上野国の飽間氏3人の名前と日付を彫りこんだ「元弘の板碑」があったことを示している。

ここにはかつて徳蔵寺第三世智明宗察禅師が開祖となる永春庵があり、天明4年(1784)野口村絵図写に徳蔵寺持と記され、元弘の碑の最古の記録とされる。

板碑を勧進したのは玖阿弥陀佛という時宗の僧で、近くの長久寺(所沢市久米)を開山した僧といわれる。