半坪ビオトープの日記


ふるさと歴史館の生活をテーマにした展示室では、「なつかしい暮らしと道具たち」の企画展を開催していた。特に昭和時代の家電製品の変遷は、生き証人としての我々の生活史そのものとして感慨深く見学した。
常設展示室にはほかにも国宝「正福寺地蔵堂」の模型などもある。
写真右の大きな板碑は、正福寺に大事に保存されていた貞和の板碑の複製で、正福寺では小さな穴から覗いただけだったが、ここでは碑面全体がよく見える。左の対の板碑は、徳蔵寺保存の比翼碑(連碑)と呼ばれる、延文4年(1359)に造られた逆修供養碑(生前供養)で、久米川の墓地にあったものの複製である。複製もいいものだと思った。

こちらは百万遍惣回向仏石塔の複製である。馬頭観音像を中央に刻んでいるが、銘文から、明和3年(1766)、野口村を中心にした百万遍念仏講の人々によって立てられたことがわかるという。

これは昭和9年(1934)、狭山丘陵(多摩湖町)の開墾中に発見され、東京国立博物館に運ばれ復元された瓦塔(がとう)の複製である。
瓦と同じ焼物の五重塔で、奈良時代(8世紀)に埼玉県南比企郡の窯で焼かれたことが明らかにされている。静岡県三ヶ日出土の瓦塔とともに日本の瓦塔の代表例とされる。