半坪ビオトープの日記


最も丈夫なラン類として親しまれているこの花は、シラン属のシラン(紫蘭、Bletilla striata) という。本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄、台湾、雲南、四川にかけて分布する多年草だが、野生種は準絶滅危惧種とされる。

花期は4〜5月。赤紫色の花が基本だが園芸品種が多く出回っていて、白い花を白花シラン、葉に覆輪があるものを覆輪シランという。白花シランでも、この花は唇弁が純白である。

同じ白花シランでも、このように唇弁が赤味を帯びているものがある。

最近、このように側花弁が唇弁化した「三蝶咲き」という品種が出回り始めた。濃紅色の花は洋ランのようで、別名、カトレアシランともいう。

シランの偽球茎は白及(びゃっきゅう)と呼ばれ、止血、痛み止め、慢性胃炎に効く漢方薬となっている。