半坪ビオトープの日記

澄海岬、金田ノ岬、船泊の夕陽

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澄海岬

礼文島北部の飲食店がほぼ休業中のため、船泊でようやく見つけた食堂で岩海苔ラーメンを食べた後、ゴロタ岬の南にある澄海(すかい)岬に向かった。礼文きっての絶景スポットとして知られる澄海岬は、その名の通り、澄み渡ったコバルトブルーの海水が入江を満たし、礼文島の中で最高の透明度を誇る。断崖絶壁に囲まれているため、渚に近づくことはできないが、それゆえに手付かずの美しい入江が残されているといえよう。

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稲穂ノ崎

入江の正面には険しい稲穂ノ崎の峰がそそり立っているが、その向こう側には鉄府の漁港があり、さらに海を越えた先には先程登ったゴロタ岬が断崖絶壁を見せている。

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鉄府厳島神社

稲穂ノ崎の先端には小高い亀のような岩があるが、そのてっぺんに小さな赤い鳥居と社が見える。それが鉄府厳島神社であり、祭神は市杵島姫命である。

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金田ノ岬のアザラシ

澄海岬の絶景を十分満喫した後、船泊の久種湖畔を眺め、さらに金田ノ岬に行く。船泊湾を挟んでスコトン岬の反対側に位置する、礼文島東北端の特筆すべき眺望のない岬だが、アザラシの姿が見られることで知られることを思い出し、漁港直営の食堂の裏手を眺めると、浅い岩場の上で寝転んでいるアザラシを見つけた。

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金田ノ岬のアザラシ

群から離れた浅瀬に白いアザラシもいる。

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金田ノ岬のアザラシ

辺りをよく見るまでもなく、十数頭のアザラシが思い思いの格好で寝そべっている。大自然の中で生き生きとしたアザラシの姿を見ることができて、なんだか随分得をした気分となった。

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焼酎「礼文島こんぶ」と純米酒「麗峰の雫」

礼文島で部屋飲み用に購入した酒類は、礼文島こんぶ使用の焼酎「礼文島こんぶ」と、利尻麗峰水使用の純米酒「麗峰の雫」。コンブ焼酎はかすかに昆布の香りがして物珍しい。

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キタムラサキウニや青つぶ貝などの夕食

船泊の民宿の夕食は、地元の食材を使ったそこそこの料理だが、ここでもキタムラサキウニが少し出た。その下の緑色の貝は、礼文島特産の青つぶ貝。干物は北海道特産の八角

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船泊湾の夕陽

船泊湾に面する民宿から、スコトン岬の先のオホーツク海に沈む夕陽を見ることができる。

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船泊湾の夕陽

よく見ると、スコトン岬と無人島のトド岩との間に太陽が沈んでいくのがわかる。オホーツク海の彼方には雲の層があって海に直には沈まない。

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船泊湾の夕陽

たなびく雲に太陽の光が反射して、時間の経過とともに大袈裟に変幻する夕陽のショーが演じられる。

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通称タコ公園

西の海に陽が沈んだと思ってもまたもや空が明るくなって、左手を見ると礼文町総合公園にあるタコの滑り台が目に入った。通称タコ公園といわれるかわいい公園の右手へ海岸に降りると、穴の空いた無数の貝殻が砂浜を覆っている。穴は二枚貝を食べる巻貝が開けたもので、「穴あき貝」と呼ばれてペンダントなど装飾品の材料にもなっている。