富士野園地は標高15〜25mの崖の上に草原が広がり、エゾカンゾウの大群落地として知られる。100段ほどの階段を上がると展望台があり、目の前にポンモシリ島を眺めることができる。ポンモシリ島はクロユリの自生地にもなっている。
右手(東)には夕日が丘展望台の岬が見える。岬の頂上は標高55mほど。この後登ってみる。
ポンモシリ島はウミネコが集団でコロニーを作るという。展望台周辺の草むらにはウミネコの卵の抜け殻がいくつも見られた。卵の長径は65mmで鶏卵より少し大きい。卵の表面には斑点があり、普通2個ずつ産む。5月に雛が生まれ、夏はウミネコの子育てのシーズンになる。
エゾカンゾウ(Hemerocallis middendorffii)は、6月中旬〜7月上旬に見頃を迎えるのだが、すでに咲き出しているものもかなりあった。
夕日が丘展望台の右手(南)には利尻山が見えるはずなのだが、大きな雲に覆われてほとんど姿が見えなかった。